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記録的な猛暑で心配されていましたが、山々の紅葉の名所は例年以上に鮮やかに色づき、見頃を迎えています。今年は紅葉の「当たり年」なのでしょうか?
11年ぶりの美しさ 紅葉「当たり年」
6日、赤・黄・オレンジに染まったのは“日本一の紅葉の名所”とも称される、長野県松本市の「涸沢カール」です。
3000メートル級の山々に囲まれていますが、今月に入り一気に全体が紅葉しました。
近年は葉焼けの影響で全体が色づく前に枯れてしまう葉っぱも多く見られましたが、今年は、紅葉の“当たり年”と言われた2014年以来の美しさだといいます。
涸沢ヒュッテ 専務取締役 山口浩一さん
「当たり年という感じの紅葉の色づき。日本の秋の極み。11年ぶりのきれいさが今年は見られてるんだなっていう感じがしますね」
「当たり年という感じの紅葉の色づき。日本の秋の極み。11年ぶりのきれいさが今年は見られてるんだなっていう感じがしますね」
秋が深まり、各地で見頃を迎える山の紅葉。宮城県栗駒山では、山の斜面に赤や黄色が重なり、“神のじゅうたん”と呼ばれる景色が広がっています。
京都から
「神のじゅうたんと呼ばれるのが分かるなというぐらい納得でした」
「神のじゅうたんと呼ばれるのが分かるなというぐらい納得でした」
山形県の月山でも、穏やかな山肌が黄金色に染まり、見上げるだけでも秋の鮮やかさが感じられます。
登山客
「紅葉めちゃめちゃきれいでした。最高でした」
「紅葉めちゃめちゃきれいでした。最高でした」
今年は猛暑で葉っぱへの影響が心配されていましたが、このまま全国で美しい紅葉が見られるのでしょうか?
“猛暑”紅葉への影響は?
各地で見頃を迎えている山の紅葉。今年の紅葉が当たり年になっている背景には、夏から秋にかけての気候のバランスが関係しているといいます。
(株)環境指標生物 樹木医 安藤伸彦さん
「晴れの日が多くて寒暖差が大きかったので(紅葉の)色づきが良かった。湿度が秋に入ってよく下がった。葉っぱが乾燥しすぎないで、傷みにくい状態が続いた」
「晴れの日が多くて寒暖差が大きかったので(紅葉の)色づきが良かった。湿度が秋に入ってよく下がった。葉っぱが乾燥しすぎないで、傷みにくい状態が続いた」
標高の高い山々では猛暑や強風の影響も少なかったことから、葉が傷まずに美しい色を保つことができたといいます。
ただ、標高の低い平地では、強烈な日差しが原因で起こる葉焼けの影響もあり、きれいな紅葉は期待しにくいといいます。
安藤さん
「高い気温だと葉っぱがダメージを受けて細胞が傷ついていたり水が切れてしまうことが多いので、葉っぱがカサカサしてしまう。平地のほうだと猛暑が結構ひどかったので、葉っぱがダメージ受けてしまっている可能性が高い。きれいに紅葉しない可能性がある」
「高い気温だと葉っぱがダメージを受けて細胞が傷ついていたり水が切れてしまうことが多いので、葉っぱがカサカサしてしまう。平地のほうだと猛暑が結構ひどかったので、葉っぱがダメージ受けてしまっている可能性が高い。きれいに紅葉しない可能性がある」
(「グッド!モーニング」2025年10月8日放送分より)
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