2
夏が終わりを迎えた10月から11月が空き巣被害が最も増える季節です。「防犯のプロ」に家庭でできる対策を教えてもらいました。
警戒!空き巣急増の秋
夏の暑さが落ち着き、ようやく窓を開けられる秋。この開放感に、大きな落とし穴がありました。
セコム IS研究所
濱田宏彰研究員
「行楽シーズンでお出掛けするケースも増える。窓を閉め忘れることがあると狙われてしまうケースもある。より注意してほしい」
濱田宏彰研究員
「行楽シーズンでお出掛けするケースも増える。窓を閉め忘れることがあると狙われてしまうケースもある。より注意してほしい」
法務省の統計でも、空き巣の件数が1年で最も多いのが10月・11月。
80代
「心配ね。ちょっと気の緩みがあるのかしら」
「心配ね。ちょっと気の緩みがあるのかしら」
70代
「夜寝ている時、窓開けたい」
「(Q.今(就寝時)窓は開けているか)開けていますね。僕は2階ですけれど、開けていますね。危ない」
「夜寝ている時、窓開けたい」
「(Q.今(就寝時)窓は開けているか)開けていますね。僕は2階ですけれど、開けていますね。危ない」
防犯のプロ伝授“3つのカギ”
空き巣、急増の秋…。防犯のプロが教える、対策のカギが「時間」「視線」「音」の3つ。スタッフの家を見てもらいました。
濱田研究員
「まだまだ出来ることがある。注意してほしい」
「まだまだ出来ることがある。注意してほしい」
まずは、1つ目「時間」です。プロが注目したのは、マンションのベランダの窓。2階以上の部屋で窓に鍵もかかっていますが。
濱田研究員
「(鍵が)1個だけだが、可能なら玄関と同様2ロックにして、時間をかけさせることで誰かに見つかるリスクを上げていく、時間稼ぎをすることが大事」
「(鍵が)1個だけだが、可能なら玄関と同様2ロックにして、時間をかけさせることで誰かに見つかるリスクを上げていく、時間稼ぎをすることが大事」
防犯のカギは、侵入までの時間を稼ぐこと。警察庁によると、侵入に5分かかると7割が諦めるといいます。まさに、空き巣にとっては「魔の5分」。
実際に、対策をしている人も…。
60代
「窓が1階に約13カ所ある。全部(に防犯システムを設置)。窓の上下に鍵がついているので2カ所破らないと時間がかかるからそこは助かっている」
「窓が1階に約13カ所ある。全部(に防犯システムを設置)。窓の上下に鍵がついているので2カ所破らないと時間がかかるからそこは助かっている」
「魔の5分」をしのぐため、こんな対策も有効です。
濱田研究員
「防犯フィルムです。貫通しにくく、切れにくい素材。泥棒がガラスを割る場合などで時間稼ぎをすることができるか」
「防犯フィルムです。貫通しにくく、切れにくい素材。泥棒がガラスを割る場合などで時間稼ぎをすることができるか」
ただ、「時間」だけでは、空き巣対策は、十分ではありません。
濱田研究員
「泥棒が嫌がることを積み重ねることが重要」
「泥棒が嫌がることを積み重ねることが重要」
「視線」と「音」この2つの対策を重ねると、狙われるリスクを大きく減らすことができました。
広告
「視線」と「音」もカギ
空き巣が多発する秋。
70代
「出掛ける時は(鍵を)閉めて、もう一つ長期で出掛ける時は別の鍵をかけて出掛ける」
「出掛ける時は(鍵を)閉めて、もう一つ長期で出掛ける時は別の鍵をかけて出掛ける」
防犯のプロが伝授する「3つの対策」。2つ目が「視線」です。
濱田研究員
「泥棒は人に見られることを一番嫌がる。木々や植栽などが生い茂っていると、泥棒は隠れて活動することができる。日々の剪定(せんてい)や周囲の掃除が重要な防犯のポイントになる」
「泥棒は人に見られることを一番嫌がる。木々や植栽などが生い茂っていると、泥棒は隠れて活動することができる。日々の剪定(せんてい)や周囲の掃除が重要な防犯のポイントになる」
手入れしていない庭やベランダの木々が目隠しになると、空き巣は周囲の視線から逃れられます。外からの視線が届く環境こそが最大の防犯対策だといいます。
さらに…。
濱田研究員
「ベランダに花を飾るなど、きれいだと視線を集められる。泥棒としてはやめておこうとなる。人の視線を集める工夫が必要」
「ベランダに花を飾るなど、きれいだと視線を集められる。泥棒としてはやめておこうとなる。人の視線を集める工夫が必要」
そして最後の対策が、「音」。
濱田研究員
「音が大きめに鳴る砂利がある。要所要所にまいて『誰か来たぞ』と分かる仕組みが効果的」
「音が大きめに鳴る砂利がある。要所要所にまいて『誰か来たぞ』と分かる仕組みが効果的」
70代
「何かあった時に『どうして(対策を)やっていなかったんだ』と後悔するのが嫌。備えておいて害に及ばないほうがいいかなと思う」
「何かあった時に『どうして(対策を)やっていなかったんだ』と後悔するのが嫌。備えておいて害に及ばないほうがいいかなと思う」
時間、視線、音。秋の空き巣被害を防ぐために、3つのポイントを見直してみてはいかがでしょうか。
広告