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2025年10月8日 19:36

警戒!空き巣急増の秋 「防犯のプロ」が対策伝授

警戒!空き巣急増の秋 「防犯のプロ」が対策伝授
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 夏が終わりを迎えた10月から11月が空き巣被害が最も増える季節です。「防犯のプロ」に家庭でできる対策を教えてもらいました。

警戒!空き巣急増の秋

 夏の暑さが落ち着き、ようやく窓を開けられる秋。この開放感に、大きな落とし穴がありました。

セコム IS研究所
濱田宏彰研究員

「行楽シーズンでお出掛けするケースも増える。窓を閉め忘れることがあると狙われてしまうケースもある。より注意してほしい」

 法務省の統計でも、空き巣の件数が1年で最も多いのが10月・11月。

侵入窃盗 月別の認知件数
侵入窃盗 月別の認知件数
80代
「心配ね。ちょっと気の緩みがあるのかしら」
70代
「夜寝ている時、窓開けたい」
「(Q.今(就寝時)窓は開けているか)開けていますね。僕は2階ですけれど、開けていますね。危ない」

防犯のプロ伝授“3つのカギ”

 空き巣、急増の秋…。防犯のプロが教える、対策のカギが「時間」「視線」「音」の3つ。スタッフの家を見てもらいました。

対策のカギは「時間」「視線」「音」
対策のカギは「時間」「視線」「音」
濱田研究員
「まだまだ出来ることがある。注意してほしい」

 まずは、1つ目「時間」です。プロが注目したのは、マンションのベランダの窓。2階以上の部屋で窓に鍵もかかっていますが。

セコム IS研究所 濱田宏彰研究員
セコム IS研究所 濱田宏彰研究員
濱田研究員
「(鍵が)1個だけだが、可能なら玄関と同様2ロックにして、時間をかけさせることで誰かに見つかるリスクを上げていく、時間稼ぎをすることが大事」

 防犯のカギは、侵入までの時間を稼ぐこと。警察庁によると、侵入に5分かかると7割が諦めるといいます。まさに、空き巣にとっては「魔の5分」。

「魔の5分」
「魔の5分」

 実際に、対策をしている人も…。

60代
「窓が1階に約13カ所ある。全部(に防犯システムを設置)。窓の上下に鍵がついているので2カ所破らないと時間がかかるからそこは助かっている」

 「魔の5分」をしのぐため、こんな対策も有効です。

「防犯フィルム。貫通しにくく切れにくい素材」
「防犯フィルム。貫通しにくく切れにくい素材」
濱田研究員
「防犯フィルムです。貫通しにくく、切れにくい素材。泥棒がガラスを割る場合などで時間稼ぎをすることができるか」
「時間」だけでは空き巣対策は十分ではない
「時間」だけでは空き巣対策は十分ではない

ただ、「時間」だけでは、空き巣対策は、十分ではありません。

濱田研究員
「泥棒が嫌がることを積み重ねることが重要」

 「視線」と「音」この2つの対策を重ねると、狙われるリスクを大きく減らすことができました。

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「視線」と「音」もカギ

 空き巣が多発する秋。

70代
「出掛ける時は(鍵を)閉めて、もう一つ長期で出掛ける時は別の鍵をかけて出掛ける」

 防犯のプロが伝授する「3つの対策」。2つ目が「視線」です。

「日々の剪定や周囲の掃除が重要な防犯のポイント」
「日々の剪定や周囲の掃除が重要な防犯のポイント」
濱田研究員
「泥棒は人に見られることを一番嫌がる。木々や植栽などが生い茂っていると、泥棒は隠れて活動することができる。日々の剪定(せんてい)や周囲の掃除が重要な防犯のポイントになる」

 手入れしていない庭やベランダの木々が目隠しになると、空き巣は周囲の視線から逃れられます。外からの視線が届く環境こそが最大の防犯対策だといいます。 

 さらに…。

「きれいだと視線を集められる」
「きれいだと視線を集められる」
濱田研究員
「ベランダに花を飾るなど、きれいだと視線を集められる。泥棒としてはやめておこうとなる。人の視線を集める工夫が必要」

 そして最後の対策が、「音」。

「音が大きめに鳴る砂利がある」
「音が大きめに鳴る砂利がある」
濱田研究員
「音が大きめに鳴る砂利がある。要所要所にまいて『誰か来たぞ』と分かる仕組みが効果的」
70代
「何かあった時に『どうして(対策を)やっていなかったんだ』と後悔するのが嫌。備えておいて害に及ばないほうがいいかなと思う」
3つのポイントの見直しを
3つのポイントの見直しを

 時間、視線、音。秋の空き巣被害を防ぐために、3つのポイントを見直してみてはいかがでしょうか。

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