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クマによる被害が依然、相次いでいます。8日はクマが女性に飛びかかる瞬間を防犯カメラが捉えていました。映像から何が読み解けるのか、専門家に分析してもらいました。
クマが猛スピードで2度襲う
8日、秋田県大仙市で、自宅近くの市道を散歩していた82歳の女性がクマに襲われました。
その時の様子を捉えた防犯カメラの映像を見ると、道路の向こう側にクマの姿があります。女性の後を追うようにして走り始めます。
すると、クマは女性の背後から勢いよく突進。女性がよけると、さらにもう一度、飛びかかります。
被害女性(82)
「鉄道のほうの右側から来て。あっと思っているうちにガッと(顔を)やられた。クマだと思ったら、鉄道のほうに(去って)行った」
「鉄道のほうの右側から来て。あっと思っているうちにガッと(顔を)やられた。クマだと思ったら、鉄道のほうに(去って)行った」
クマに襲われているところを目撃した男性が女性を車に乗せて、近くのコンビニエンスストアに駆け込み、その後、女性は病院に搬送。目の下を4針縫うけがをしましたが、命に別状はありませんでした。
「パニック状態」専門家分析
映像からクマのどういった行動原理が読み解けるのか、専門家に聞きました。
岩手大学農学部 山内貴義准教授
「パニック状態のクマは、視界に入る人を襲っていく事例もあるので、今回も同じような感じかなと思いました。おそらく街中に迷い込んでしまって帰り道も分からなくてパニック状態になったところに人がいたので、とりあえず排除するために突進していったという感じだと思います」
「パニック状態のクマは、視界に入る人を襲っていく事例もあるので、今回も同じような感じかなと思いました。おそらく街中に迷い込んでしまって帰り道も分からなくてパニック状態になったところに人がいたので、とりあえず排除するために突進していったという感じだと思います」
体の大きさから、クマは親元を離れたばかりの2歳に満たない子グマだったのではないかということです。2度、飛びかかったことについては。
「クマのほうも怖くてどうしたらいいか分からない状態。パニックになっていますので、人を殺そうとか食べようとして襲ってくるわけではない。攻撃をかわしてクマが立ち去るのを待つのが一番かなと思います」
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群馬ではスーパーの店内に出没
クマの被害は、東北だけではありません。
7日、群馬県沼田市のスーパーの店内にもクマが姿を見せました。
秋田県で出没したクマと違い、人なれしているのか、慌てるそぶりはなく、店内を見物するかのように歩いています。
店舗の関係者
「『人が暴れている』と聞いて、レジに行ったらクマだった。腕をつかまれ、払いのけたら店内のどこかに行った」
「『人が暴れている』と聞いて、レジに行ったらクマだった。腕をつかまれ、払いのけたら店内のどこかに行った」
クマは現在も捕獲されておらず、付近の小学校では通学路の警備を強化しています。
(「グッド!モーニング」2025年10月9日放送分より)
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