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2025年10月10日 16:00

侵入窃盗 10月に多発 狙われる&侵入諦める家の特徴 プロおすすめの防犯対策

侵入窃盗 10月に多発 狙われる&侵入諦める家の特徴 プロおすすめの防犯対策
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10月11日から3連休という方も多いと思いますが、お出かけ前の防犯対策はいかがでしょうか。

空き巣などの侵入窃盗が、1年で最も多いのが10月です。

空き巣に狙われないようにするにはどうすればいいのか、住まいの防犯対策について見ていきます。

■侵入窃盗 10月 発生件数が年間最多 そのワケは…

埼玉で、10月9日、不法侵入が相次ぎました。

10月9日、午前3時50分ごろ、越谷市の一戸建て住宅に、犯人が1階の窓ガラスを割って住宅に侵入し、現金などを盗んで逃走しました。

さらに、この25分前には、隣の松伏町の一戸建て住宅で、男が1階の窓ガラスを割って住宅内に侵入しようして逃走しました。

男は、上半身が黒い服で覆面姿、黒い手袋を着用していたということです。

越谷市で被害にあった男性は、
90代の母と2人暮らし。侵入に気がつき、とても怖かった。現金5000円と指輪を取られた。自宅の防犯対策は、特にしていなかった」と話しています。

警察は、2カ所の被害現場が近いことから、連続犯行の可能性もあるとみて捜査を進めています。

こうした侵入窃盗の月別の認知件数です。

10月が最も多く、1720件
次に多いのが11月で、1621件です。

なぜ、10月が多いのでしょうか。

●涼しさから窓を開けたままにする、
●行楽シーズンで家を留守にする、
など『秋の無施錠』によって空き巣に入られるケースが増加するからだということです。

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■自宅に見覚えのない不審“記号”狙われる家とは

不審なマーキングについてです。

あるお宅のガスメーターに、見覚えのない【WC16-20】という文字がありました。

防犯アドバイザーの京師美佳さんによると、
●WはWOMANで女性、
●CはCHILDで子供、
●数字(16−20)は16時から20時という意味で、
『この家は、女性と子供が住んでいて、16時から20時は留守』ということを表しています。

ほかにも、このような例があります。

【RAM】
Rは留守 AMは午前中、『午前中は留守にしている』という意味です。

【NR】
ノーリターン、『帰ってこない』という意味だそうです。

【R10-18】
『10時から18時まで留守』という意味です。

さらに、こんなマークがあります。

マーキングされやすい場所です。

【戸建て住宅】
以前は、電気やガスメーターが多かったそうですが、現在は、室外機の脇、塀の足元、物置の壁など、目立たないようなところです。

【共同住宅】
扉の中にあるメーターなどです。

こうしたマーキングついて、京師さんによると、
犯人はひとりで行く場合もあれば、営業のフリをして、複数人で訪問することもある。その際に、情報を聞き出して書き込み、別の人物が侵入する」ということです。
さらに、
犯行の2週間から4日前に下見し、マーキングを終わらせることが多い」といいます。
元埼玉県警・捜査1課刑事の佐々木成三さんです。
犯罪組織は、車のワイパーなどにチラシを挟むこともある。それによって、いろいろな情報がくみ取れることがある」

また、佐々木さんによると、最近は、闇リストをもとに点検業者などを装ってアポ電をかけ、その情報をもとに犯罪組織が闇リストを上書きして、家族構成などを匿名アプリで実行役と共有しているといいます。

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■約9割「マンションは安全」過信はNG 住宅侵入の手口

防犯に対する意識調査です。

『マンションは、セキュリティーが高く安全だと思うか』という質問に、「とても思う」「やや思う」を合わせると87. 1%の人が、「マンションは安全」と答えています。

また、マンションに住んでいる人が、短時間の外出時にカギをかけずに外出することがあるか尋ねたところ、「よくある」と「たまにある」を合わせると、38. 4%の人が「ある」と答えました。

「少しの間なら大丈夫」と油断する傾向があります。

一番多い侵入手口は、一戸建て、3階以下の共同住宅、4階以上の共同住宅すべてで、『無施錠』でした。

元埼玉県警・捜査1課刑事の佐々木さんによると、
「マンションが安全だという思い込みが、犯罪者にとっては隙になってしまう。共連れ(入室許可がない人が、入室許可のある人の後を追って一緒に建物などに入り込む行為)で、マンションに入られてしまうと、無施錠の部屋が多いと知っているので、犯罪者に部屋に入られてしまう。少しの時間(の外出)でも鍵はかけていただきたい」ということです。
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■5分が勝負 犯人に聞いた『侵入諦める家』の特徴

犯人が侵入を諦めるまでの時間です。

2分以内が17. 1%、2分〜5分が51. 4%と、5分かかると、約7割が侵入を諦めます

侵入者が嫌がる4原則です。

目、光、音、時間です。

『目』は、顔や姿を見られること、
『光』は、明るく照らされること、
『音』は、警報音など大きな音が出ること、
『時間』は、侵入に時間がかかることです。

茨城県警が公開している、犯人が侵入を諦める家の特徴です。

二重ロック
●サッシ窓の『補助錠』や『防犯フィルム』がある
防犯カメラがある
●住民の在宅が明らか

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■『窓』からの侵入が最多 プロ伝授 最新の防犯対策

防犯対策についてです。

一戸建て住宅の侵入経路は、『窓』が52. 9%と半分以上です。

犯人を窓までたどり着かせない対策の一つが、防犯砂利です。

軽く踏みつけるだけで大きな音がします。
厚さ3cm〜5cmに敷きつめます。
値段は、20リットルで1000円程度です。

さらに窓の対策には、窓フィルムです。

窓に貼ることで、『ガラス破り』にかかる時間を長引かせます。
0.3mm程度の厚さで、A3サイズ以上のものが良いということです。
2枚で4000〜5000円程度です。

さらに、窓に追加することで、防犯効果が上がるのが、窓アラームです。

ガラスの破壊・衝撃のみを検知して、大音量のアラームが鳴ります。
100デシベル程度、犬の鳴き声と同じくらいの大きさの音が出るものが良いということです。
2個セットで3000〜5000円程度です。

コスパが良い対策としては、防犯ステッカーがあります。

これがあるだけで、侵入者に「カメラがあるかも」
思わせることができます。

最近は、複数言語対応のものもあります。
値段は、1000円未満です。

防犯機器に補助金を出す自治体もあります。

東京・千代田区は、区民に最大4万円補助します。

対象になるのは、防犯カメラやカメラ付きインターホンなどです。

各自治体によって、対象や補助額は異なるので、お住まいの自治体のホームページなどで確認してください。

防犯アドバイザーの京師さんです。
「防犯対策は、目・光・音・時間の4原則をまんべんなく組み合わせることで、この家は防犯対策をしていると思わせ、犯行を抑止することが大切」ということです。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年10月10日放送分より)

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