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“ゾンビタバコ”とも呼ばれる危険ドラッグを日本に密輸したとして、中国籍の男3人が逮捕・起訴されました。“ゾンビタバコ”の密輸事件での摘発は、全国で初めてだということです。
専門家「爆発的に広がる恐れ」
片方の靴が脱げたまま、ふらつく人。手にはたばこのようなものを持っています。これは今年5月に指定薬物に追加された成分の「エトミデート」が含まれた「危険ドラッグ」です。
使用すると、ひどい場合は意識不明の状態に陥ることもあり、吸引した人がゾンビのようになることから“ゾンビタバコ”と呼ばれています。
九州厚生局麻薬取締部などによると、千葉県船橋市の無職ワン・チュンブオ被告ら中国籍の男3人は、7月に「エトミデート」の粉末およそ100グラムをシンガポールから成田空港に密輸したとして、逮捕・起訴されました。
ジャーナリスト 石原行雄氏
「一番怖いのは、成田空港に入っているのであれば、関東圏でさばくことも十分可能だったということ。爆発的に日本全国に広まってしまう恐れが十分あるといえる」
「一番怖いのは、成田空港に入っているのであれば、関東圏でさばくことも十分可能だったということ。爆発的に日本全国に広まってしまう恐れが十分あるといえる」
インドからシンガポール経由で密輸され、航空貨物の宛て先は、大分市内に住む20代の男性だったということです。
「(エトミデートは)中国マフィアが太いパイプを持つ国々で蔓延(まんえん)し問題化している。中国は監視社会だから、中国マフィアが活動しにくいので、密造拠点をインドの方へ移した可能性もあるかと思う」
「エトミデート」の密輸事件での摘発は、全国で初めてです。逮捕された男3人は、いずれも密輸を認めています。
「日本は違法薬物に対する罰が甘いという認識を海外のマフィアはしている。真っ先に法律を見直して、厳罰化することは急務ではないかと思う」
(「グッド!モーニング」2025年10月11日放送より)
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