社会

ワイド!スクランブル

2025年10月11日 15:52

黒字の立役者は「ミャクミャク」 グッズ人気…経済効果は 13日閉幕の大阪・関西万博

黒字の立役者は「ミャクミャク」 グッズ人気…経済効果は 13日閉幕の大阪・関西万博
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 閉幕まであと2日に迫った大阪・関西万博。運営収支が最大で280億円の黒字となる見通しが発表された。それに大きく貢献したのが、「ミャクミャク」だった。

「ミャクミャク」の熱烈ファン“ミャクラー”

 閉幕まで、あと2日となった、大阪・関西万博。終盤には連日20万人を超える人が訪れ、一般入場者数は黒字化の目安である2200万人を突破した。

 にぎわいを見せているのは、会場だけではない。

都内にある万博のオフィシャルストア
都内にある万博のオフィシャルストア

 10日、都内にある万博のオフィシャルストアには午前10時の開店直後から大勢の人がいた。話を聞いた男性は…。

「万博から帰ってきた」
「(Q.きょうですか)夜行バスで。ものすごい人で。(会場で)いくつか買ったんですけど、ここでも買えるっていう話だったので」
ミャクミャクの応援フラッグ
ミャクミャクの応援フラッグ
ミャクミャクの靴下
ミャクミャクの靴下

 万博会場から直接来たという男性が購入していたのは、ミャクミャクの応援フラッグだ。さらに、こちらのご家族はミャクミャクの靴下を購入していた。

30代
「(靴下の)ワンポイントのロゴがミャクミャクが存在感があってかわいい。見れば見るほど愛着がわく」
「かなり入ってくるものも少なくなってきている状況」
「かなり入ってくるものも少なくなってきている状況」

 この店舗では、万博が始まって以降、客足が伸び続けているという。

大丸東京店 催事担当マネジャー
山崎裕加さん

「(商品は)100〜200くらいの種類を置いていたんですけども、直近はかなり入ってくるものも少なくなってきている状況」
「カバーをつけた」ミャクミャクグッズ
「カバーをつけた」ミャクミャクグッズ

 家族で「ミャクミャク好き」だという40代女性はこう話す。

「持ち歩いています。ちゃんと汚れないようにカバーをつけて。かわいくって。家族ですごいかわいいねってなって。“ミャクラー”だと思います、家族で“ミャクラー”」
ミャクミャクの熱烈ファン“ミャクラー”
ミャクミャクの熱烈ファン“ミャクラー”

 “ミャクラー”とは、ミャクミャクファンを表す呼称。街には、同じようにミャクミャクグッズを身に着けた人たちが多くいる。

20代
「大阪・関西万博に2泊3日で行っていたら、だんだん愛着わいてきちゃって、(スマホに)付けよっかな。最初キャラクターデザイン見た時に目のおびただしい数何だって、マスコットの動きとか見ていたら、こいつかわいいじゃねえか」
「(Q.どんな踊り)おっきい子どもみたいでかわいい」
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「ミャクミャク」のその後は?

ミャクミャクの経済効果
ミャクミャクの経済効果

 多くの人の心をつかむミャクミャク、大きな経済効果をもたらしている。

 万博を運営する日本国際博覧会協会に聞いたところ、ミャクミャクの人気もあり、万博の公式グッズは、およそ7000種類発売され、売り上げは8月末時点で、およそ800億円を記録しているという。

ミャクミャクモニュメントのその後
ミャクミャクモニュメントのその後

 そんなミャクミャクですが、会場内にはモニュメントがあり、フォトスポットとしても大人気だ。

 東ゲートの「いらっしゃませ」のポーズ、西ゲートの「わくわく」のポーズ、この2体のミャクミャクは、閉幕後、大阪府に無償譲渡されることが決定した。大阪府内の各地で巡回展示される予定だ。

「第一印象の悪さ」と「分かりやすい配色」

ミャクミャク人気の理由
ミャクミャク人気の理由

 閉幕後も人気が続きそうなミャクミャクだが、ここまで愛された理由は何なのか?

 キャラクターマーケティングが専門の大妻女子大学・野澤智行教授によると、人気の理由は「第一印象の悪さ」と「分かりやすい配色」だという。

 「人間は、ある一定の人やモノを繰り返し見たり、接触することで、親しみが深まる」といい、マイナスの印象からスタートした場合、その効果がより顕著になるとのことだ。

 その結果、「『きもかわいい』キャラクターとして人気になったのでは」と、指摘している。さらに、「ミャクミャクの配色は青・白・赤の3色はベタで分かりやすい色。同じような配色はこれまでも多くの人気キャラクターにも使われ、好かれやすい」という。 

(「ワイド!スクランブル サタデー」2025年10月11日放送分より)

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