閉幕まであと2日に迫った大阪・関西万博。運営収支が最大で280億円の黒字となる見通しが発表された。それに大きく貢献したのが、「ミャクミャク」だった。
「ミャクミャク」の熱烈ファン“ミャクラー”
閉幕まで、あと2日となった、大阪・関西万博。終盤には連日20万人を超える人が訪れ、一般入場者数は黒字化の目安である2200万人を突破した。
にぎわいを見せているのは、会場だけではない。
10日、都内にある万博のオフィシャルストアには午前10時の開店直後から大勢の人がいた。話を聞いた男性は…。
「(Q.きょうですか)夜行バスで。ものすごい人で。(会場で)いくつか買ったんですけど、ここでも買えるっていう話だったので」
万博会場から直接来たという男性が購入していたのは、ミャクミャクの応援フラッグだ。さらに、こちらのご家族はミャクミャクの靴下を購入していた。
「(靴下の)ワンポイントのロゴがミャクミャクが存在感があってかわいい。見れば見るほど愛着がわく」
この店舗では、万博が始まって以降、客足が伸び続けているという。
山崎裕加さん
「(商品は)100〜200くらいの種類を置いていたんですけども、直近はかなり入ってくるものも少なくなってきている状況」
家族で「ミャクミャク好き」だという40代女性はこう話す。
“ミャクラー”とは、ミャクミャクファンを表す呼称。街には、同じようにミャクミャクグッズを身に着けた人たちが多くいる。
「大阪・関西万博に2泊3日で行っていたら、だんだん愛着わいてきちゃって、(スマホに)付けよっかな。最初キャラクターデザイン見た時に目のおびただしい数何だって、マスコットの動きとか見ていたら、こいつかわいいじゃねえか」
「(Q.どんな踊り)おっきい子どもみたいでかわいい」
「ミャクミャク」のその後は?
多くの人の心をつかむミャクミャク、大きな経済効果をもたらしている。
万博を運営する日本国際博覧会協会に聞いたところ、ミャクミャクの人気もあり、万博の公式グッズは、およそ7000種類発売され、売り上げは8月末時点で、およそ800億円を記録しているという。
そんなミャクミャクですが、会場内にはモニュメントがあり、フォトスポットとしても大人気だ。
東ゲートの「いらっしゃませ」のポーズ、西ゲートの「わくわく」のポーズ、この2体のミャクミャクは、閉幕後、大阪府に無償譲渡されることが決定した。大阪府内の各地で巡回展示される予定だ。
「第一印象の悪さ」と「分かりやすい配色」
閉幕後も人気が続きそうなミャクミャクだが、ここまで愛された理由は何なのか?
キャラクターマーケティングが専門の大妻女子大学・野澤智行教授によると、人気の理由は「第一印象の悪さ」と「分かりやすい配色」だという。
「人間は、ある一定の人やモノを繰り返し見たり、接触することで、親しみが深まる」といい、マイナスの印象からスタートした場合、その効果がより顕著になるとのことだ。
その結果、「『きもかわいい』キャラクターとして人気になったのでは」と、指摘している。さらに、「ミャクミャクの配色は青・白・赤の3色はベタで分かりやすい色。同じような配色はこれまでも多くの人気キャラクターにも使われ、好かれやすい」という。
(「ワイド!スクランブル サタデー」2025年10月11日放送分より)