3連休中も相次ぐ、クマ被害です。番組の取材中に、住宅地の近くを走るクマを撮影しました。
善光寺にクマ
13日午後4時半ごろの映像です。警察官が警戒するなか、猛スピードで走るクマ。
この数時間前に目撃情報があり、警察が周辺を警戒していました。
相次ぐクマの出没は有名観光地でも…。深夜に姿を現した一頭のクマ。周りを気にすることなくスタスタと歩いていきます。
およそ1400年の歴史を持つ長野県の善光寺。その仲見世のすぐ近くでクマが現れました。日中は道が埋め尽くされるほど人が多く訪れる人気観光地ですが、クマの出没に観光客は騒然としています。
「ここら辺まで来ましたか。ここで出るなら危ない」
連休中の出没は13日も…。
「朝、そこの畑にいたら、夫婦2人で歩いてきた。どうしたんですかと言ったら、今そこでクマにあってけがをしたと」
群馬県みなかみ町では13日午前6時ごろ、夫婦が散歩していたところ、前方からクマ2頭が現れ、男性(76)は左手を、女性(69)は左腕と左足の太ももをかまれました。
「右手の中指と薬指の間がだいぶ切れて、手は血で真っ赤になっていた」
猟友会は、休み返上でクマの捜索にあたります。
実りの秋、相次ぐクマによる被害…。被害額が1000万円となっている町がありました。
「これ、そう。クマの足跡」
畑には、クマが歩いたとみられる足跡がくっきりと残っていました。
猟友会への取材によると、下の部分が右前足で、その前にあるのが右後ろ足だといいます。そのまま農作物のほうへ歩いて行ったとみられます。
コメの収穫中、目の前に現れた3頭のクマ。そのうちの一頭が、こちらに向かってくる様子も。
“実りの秋”1000万円被害
田んぼを疾走する3頭のクマ。何度も振り向きながら、こちらを警戒しています。
秋田県鹿角市では、今の時期コメ収穫の最盛期ですが…。
「根元から折れて、グチャグチャになった状態。穂先のモミが食べられている状態」
クマによって、収穫目前の新米が無残にもなぎ倒されてしまいました。
「コメは食卓にあがるまで、刈り取り、精米、いろいろやってごはんになる。その手前で、ごはんにならないコメがあるのが悲しい」
さらに被害はコメだけではなく、ほかの農作物にまで…。
「一番最初に現れるのがソバ畑。その一帯すべてなので、近くの違うソバ畑も全部」
ソバ畑の真ん中で、ムシャムシャと食べるクマ。畑のソバの実は、すべて食べられてしまったといいます。
「ソバ畑で食べ尽くしたころに栗がなって、栗に来て。コメにも来るという感じ」
鹿角市によると、クマによる農作物の被害はわずか半年で約1000万円にも上ります。
住宅地で“発砲”クマ逃走
「毎日のように出ている。鈴・笛は持ち歩いているし。これ(爆竹)もそう。クマよけ」
13日午後4時半ごろの映像です。鹿角市は、クマの餌(えさ)となる農産物はなるべく早く収穫するように注意を呼び掛けています。