“愛好家”に特別なサービスも…大阪・関西万博が閉幕　来場者2500万人超

184日間に渡って開催された関西・大阪万博。最後の1日を振り返ります。

当初、掲げた“並ばない万博”は、最後まで実現できませんでした。

所村武蔵アナウンサー
「8時40分。大阪・関西万博、最終日。いま入場が始まりました。一直線に皆さん走っていきます。パビリオンなのか、お土産売り場なのか、それとも大屋根リングなのか。最後の思い出を作りに駆け足です」

来場31回目の人
「もう寂しい。寂しくて。（Q．どんな思い出が）数え切れない。ミャクミャクに…」

会場入りするなり、着替えを始める人もいました。そのベストには、連日、パビリオンをまわった証のピンバッジがついています。

万博愛好家　藤井秀雄さん（67）
「1日だけ風邪で休んでしまった。そのときも来るつもりだったが、娘が『行かんといて』と泣かれたので」

最後の1日を堪能していると、チェコ館の館長から、うれしいサプライズがありました。

チェコ館　館長
「きょう最後の最後だから、藤井さんがいつも欲しがっていたスタッフしか持ってないピンバッチ」
万博愛好家　藤井秀雄さん（67）
「うれしい。ありがとうございます」

各パビリオンも、最終日ならではの特別なサービスを用意していました。

所村武蔵アナウンサー
「さまざまな国や地域のパビリオンが出店されているコモンズ館。そのなかでもセールの文字が張り出されています。セール品のなかには宝石まで含まれています」

万博のシンボル、大屋根リングは200メートル分を人が登れる形で残すことや、木材の一部を能登の復興住宅に活用することが決まっています。

大屋根リング設計者　藤本壮介氏
「リング状になっていることに意味がある。それがなくなってしまうのは、非常にもったいない」

午後2時、閉会式が始まりました。

大阪府　吉村洋文知事
「万博に携わった者として、きょう、この日をうれしく思います。またいつの日か、ここ日本で万博をやりましょう。ありがとう」

一般来場者数は、約2529万人。当初、想定していた2820万人には届きませんでしたが、黒字化の目安とされる2200万人は、大幅に上回る結果となりました。

万博が開幕した4月、ドイツ館を訪れた最初の来場者が藤井さんでした。その栄誉を称えて、ドイツ館から“最後の来場者”として招待を受けていました。

万博愛好家　藤井秀雄さん（67）
「いいですね。こういうサークルが延々とつながっていくことが。万博きっかけで色んなことができるんですよって。（Q．大阪・関西万博どうだった）もう最高です」