社会

グッド!モーニング

2025年10月14日 12:04

群馬山奥“古びた看板”人気「グンマー帝国」観光客次々 「この先危険」物々しい文言

群馬山奥“古びた看板”人気「グンマー帝国」観光客次々 「この先危険」物々しい文言
広告
1

 群馬県の山奥に設置されている、一見古びた看板を見ようと、観光客が足を運んでいます。その理由は、ネット上で広がった空想上の国「グンマー帝国」です。

「いわゆる未開の地」 わざと古い感じ残す

 群馬県の最西端に位置する人口約9000人の嬬恋村。村の中心部からさらに車で小一時間山奥へ入ると、標高約1800メートル、群馬県と長野県の境にあたる「毛無峠」です。

 群馬県と書かれた看板の横には「この先危険」や「立ち入り禁止」など物々しい文言が並んでいます。

群馬県と長野県の境「毛無峠」
群馬県と長野県の境「毛無峠」

 奥地ですが、3連休だったこともあり、この日はひっきりなしに観光客の姿がありました。

三重から(30代)
「目の前に隣の県が見えているのに、封鎖されているって新鮮」
群馬から(50代)
「グンマー帝国。グンマーって言われていますので」
三重から(30代)
「この先がいわゆる未開の地で、国境になっていてパスポートないと入れないって言われているという、ネットの面白く言っていた時の話」

 観光客が口にした「グンマー帝国」とは、一体?

“グンマー帝国”とは?
“グンマー帝国”とは?

 グンマー帝国とは、ネット上で広がった言葉で、群馬県を空想上の帝国として描き、県の特徴などを、ジョークを交えてデフォルメしたものです。“未開の秘境”などと呼ばれ、人気映画「翔んで埼玉」や漫画にも登場しました。

 ひときわ古びた感じのある看板ですが、実は最近、新たに設置されたものです。

 風や雨などの影響で立て替えが決まった際、地元からはこんな要望が上りました。

嬬恋村観光協会
「グンマー帝国の雰囲気を残して」

 メーカーには、あえて古びた感じを残したものの作成を依頼。冬の通行止めが解除された今年5月にお披露目されました。

5年前の写真と比較
5年前の写真と比較

 5年前の写真と10月12日の看板を比べてみると、群馬の文字は識別できますが、ところどころ、色あせしているかのようなデザインとなっています。

 グンマー帝国を体現しているこの看板が村の新たな観光資源となるのか、注目です。

(「グッド!モーニング」2025年10月14日放送分より)

広告