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7時間にもわたり居座ったのは、体長1メートルほどのクマでした。建物の間を行ったり来たり。緊迫の一部始終です。
緊張走る…温泉街の駐車場
14日午前1時ごろ、市役所の職員が警戒するなか、住宅街に現れたのは、体長およそ1メートルのツキノワグマです。
クマは右側の建物4階から隣の建物の屋上に移動します。
クマが侵入したのは、福島市にあるホテルの立体駐車場です。
この3時間前には、網の奥にクマの姿が見えました。クマ1頭が走り去っていきました。
現場は、JR福島駅からおよそ9キロの「飯坂温泉」。辺りは住宅が立ち並ぶ一角。クマが現れたのは川沿いにあるホテルです。
13日午後6時すぎ、ホテルの従業員が立体駐車場でクマを目撃しました。
通報を受けた警察や市の職員が駆け付け、深夜の温泉街は厳戒態勢に。
ホテルの従業員
「怖い。上から見ていた。午後6時ごろからずっと。まだ捕まっていないから。初めて。近所には出ていたから注意はしていた」
「仕事中だったのでその時間帯(午後6時すぎ)がびっくりした。客もいたので冷静は装っていたが」
「怖い。上から見ていた。午後6時ごろからずっと。まだ捕まっていないから。初めて。近所には出ていたから注意はしていた」
「仕事中だったのでその時間帯(午後6時すぎ)がびっくりした。客もいたので冷静は装っていたが」
駐車場は地上5階建て。4階から隣接するグループホームの屋上に移動するクマをカメラが捉えました。
隣の建物の屋上に移ったクマは、驚きの行動に。壁沿いに前足で体重を支えているように見えます。そして、右側の立体駐車場に前足をかけて頭を突っ込みます。
この体勢のまま下の様子をうかがうクマ。建物の間を行ったり来たりして、およそ7時間にわたり居座ります。
4階からクマが…
事態が動いたのは午前1時ごろ。クマが立体駐車場4階に前足をかけて体を投げ出しています。下りようとしているのでしょうか。
体長およそ1メートルのクマは、専門家の推定で体重が50キロ以上。その重さを強靭な足の筋肉で支え、再び戻りました。
岩手大学 農学部 山内貴義准教授
「クマは鋭い爪を持っていて、脚力と腕力は非常に強い。100キロくらいあるクマでも、細い幹でもすごいスピードで上がっていく。ぶら下がる力も強い。これ(映像)を見るだけでも、クマの運動能力の高さ、筋力の強さが実感できる。キバも非常に鋭く、これくらいの個体でもかむ力が非常に強い。生身の人間が接触すると、普通のけがでは済まず重症化する場合もある」
「クマは鋭い爪を持っていて、脚力と腕力は非常に強い。100キロくらいあるクマでも、細い幹でもすごいスピードで上がっていく。ぶら下がる力も強い。これ(映像)を見るだけでも、クマの運動能力の高さ、筋力の強さが実感できる。キバも非常に鋭く、これくらいの個体でもかむ力が非常に強い。生身の人間が接触すると、普通のけがでは済まず重症化する場合もある」
クマはその後、建物から下りてきて、住宅街の方向に移動する姿が目撃されています。
クマの目撃者
「階段の手すりをつたって下りてきた。慌ただしく。あそこをつたうように下りてきた。3メートルもないくらいの近さだった」
「階段の手すりをつたって下りてきた。慌ただしく。あそこをつたうように下りてきた。3メートルもないくらいの近さだった」
ホテルの近くでは、柿の実がかじられた痕跡も。
近くの小学校では児童に保護者が付き添い、登下校を行っています。
小学生の保護者
「クマがいるのは、子どもたちは恐怖感が強くて、外に出られない状態なので、早く捕獲してほしい」
「クマがいるのは、子どもたちは恐怖感が強くて、外に出られない状態なので、早く捕獲してほしい」
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