184日間にわたって開催された大阪・関西万博が13日に閉幕した。番組では地元の人たちが閉幕の瞬間をどのように迎えたのか取材した。
笑いあり涙ありの最終日
「(Q.きょうで万博終わりだけど?)色々なことが学べるのでなくなるのはさびしい」
「最終日、感謝を込めて作ってきました。この万博を盛り上げてくれた皆様にありがとうございました」
13日、158の国と地域が参加した大阪・関西万博が閉幕した。
イタリアのパビリオン前では、アイススケートのショーが行われ、さまざまな国や地域のパビリオンがあるコモンズ館では、最終日セールが行われた。
最終日のミャクミャクハウスは、涙・涙でのにぎわいだった。
「また会いにきてくれるといいけどね」
一般来場者数は12日までの速報値でおよそ2529万人となり、黒字化の目安2200万人を突破したものの、当初想定した2820万人には届かなかった。
そして、閉幕時間の午後10時がやってきた。
大阪・関西万博閉幕を迎えた日、大阪の人は何を思うのか…。
通天閣には『ミャクミャク、ありがとう』と書かれ、万博の旗で商店街はにぎわっている。
「人いっぱいやもん!入られへんかった。ネット持っとったけど、入られへんかった」
「さみしいなー思うて。盛り上がってきた時にもっと行きたかったんやけど、もう(チケット)取られへんってなって」
チケットが取れずに残念がる人がいる一方で…。
「万博バンザーイ!今から万博行くオーナーのワイフが!」
「そこの店のものです。15回目ぐらいかな。私一人で行きます!私、5月から取ってたんですよ、最終日。『みんなバカだなー』と思ってみてます。(チケット)取れるわけないやろ、今さらみたいな」
「(Q.じゃあダンナさんは働かせて?)もちろんです」
「言葉が悪い!(笑)」
「行きました!よかったよ〜閉会式(テレビで)見させてもらって涙して。何でももらい泣きする形やからあかんね」
笑いあり、涙ありの大阪・関西万博。これまで番組で何度も取材してきた人はなんと、息子さんが万博に服を出展した。
「夏暑かったからよう行けへんかったんやけど、息子が(万博で)展示するということで、はってでも行かなアカンと思って。フランス館、ヴィトンが流れてまいりました。すごかったです。持ってはないけど。9月に入って、万博と同時やね、(商店街も)一気にブワーッて。できればもう半年でも頑張ってやってほしい。そんなん言うたらキリがないんですけど、もっともっと最初に行けば良かった」
人材獲得に多くの企業が注目
13日に閉幕した大阪・関西万博だが、会場で働いていた人たちを獲得しようと多くの企業が注目しているという。
番組では万博の運営スタッフの募集や採用を行っていた人材派遣大手パソナの担当者に話を聞いた。
万博のパビリオンなどでスタッフとして働いていた人はおよそ2万人で、20代から30代が中心だったという。そのほとんどが万博で働く環境を求め、前職を辞めて応募してきたそうだ。また、英語を話せるという人が多かったという。
先月、パソナが開催した万博で働く人向けの就職説明会にはおよそ2500人が参加し、そうした語学力を生かした接客経験のある人材を獲得しようと107社が出展したそうだ。
なかでも採用に力を入れているのが万博会場の近くに位置するユニバーサル・スタジオ・ジャパンだ。
朝日新聞によると、来年開業25周年を迎えるため、インバウンドを含めた来場者の増加を見込んでいて、100人の新たなスタッフを採用する考えだという。採用担当者は、万博とUSJの仕事は親和性があるとして、優秀な人材の獲得に期待を寄せているということだ。
パソナの担当者は、万博で働いていた人の中には各パビリオンのイベントを企画し、プロジェクトを実現するところまで経験した人たちもいる。「ゼロからイチを作る」経験をした人も少なくないので、企業にとっては非常に関心が高いのではと話している。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年10月14日放送分より)