1
岩手県の温泉旅館で露天風呂を清掃していた従業員の行方がわからなくなりました。警察は、クマに襲われたとみて捜索しています。
現場は、北上市の県道から300メートルほど入ったところにある温泉旅館です。川に面した露天風呂の向かい側には、山が広がっています。
16日午前11時15分ごろ、温泉旅館の支配人から「清掃に入った男性従業員の姿が見えない。露天風呂に血痕のようなものがある」と通報がありました。
行方がわからなくなっている笹崎勝巳さん(60)は、午前10時ごろから、1人で清掃を行っていました。
露天風呂には、清掃用具やメガネなどが散乱し、周辺に複数の血痕があったといいます。
その血痕は、柵のあたりまで続き、柵には、クマの毛のようなものが10本ほど付着していたということです。
要請を受け、猟友会の会長が現場に駆け付けました。
和賀猟友会 鶴山博会長
「血の流れた痕もあったし、侵入路に『クマの毛がじゃないか』と。露天風呂の入り口の近くに、外から入る柵があり、そこから入ったのかなと。(Q. クマが従業員を山に引っ張っていった)それしか考えられない。現場を見れば、こんなところで、引っ張っていくのかというような場所」
「血の流れた痕もあったし、侵入路に『クマの毛がじゃないか』と。露天風呂の入り口の近くに、外から入る柵があり、そこから入ったのかなと。(Q. クマが従業員を山に引っ張っていった)それしか考えられない。現場を見れば、こんなところで、引っ張っていくのかというような場所」
岩手県内でもクマの出没は相次いでいます。
今回の現場から、わずか2キロほどのところでは、8日、キノコ採りに出かけた男性の遺体が見つかり、環境省は、クマによる被害と認定。今年度、全国でクマに襲われ死亡した人は、過去最多の7人となりました。
鶴山会長は、今回、現れたのは、キノコ採りの男性を襲ったクマと同じである可能性を指摘します。
和賀猟友会 鶴山博会長
「ツキノワグマは人を襲うと、そのまま逃げていくのが普通。おそらく私は(8日と同じ)クマなのかなと」
「ツキノワグマは人を襲うと、そのまま逃げていくのが普通。おそらく私は(8日と同じ)クマなのかなと」
16日の捜索は、いったん打ち切られ、17日朝、再開される見通しです。
広告