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実の父親から、高校生のときに性的暴行を受けたとして、福山里帆さん(25)が被害を訴えていた事件の裁判で、準強姦の罪に問われていた大門広治被告(54)に、求刑通り、懲役8年の実刑判決が言い渡されました。
福山さんが、実名を公表して父親を訴えたのは「家庭内でも性被害があることを知ってほしい」との思いからです。
東京から、かつて家族で暮らしていた富山に出向いて裁判に臨みました。判決を直に聞きたかったのは、けじめをつけるためです。
福山里帆さん
「(Q.判決を終えて)まずは、ほっとしている。やってきたことが、やっと終わって認めていただいた」
「(Q.判決を終えて)まずは、ほっとしている。やってきたことが、やっと終わって認めていただいた」
福山さんは、中学2年から高校2年まで、少なくとも8回、父親に性的暴行を受けたと訴えています。
大門被告は、初公判から娘との性行為は認めたものの、「逆らえない状況ではなかった」と無罪を主張していました。
梅澤利昭裁判長
「家庭内という犯行が発覚しづらい状況を悪用し、被害者の人格を無視した、卑劣かつ悪質性が高い常習的犯行」
「家庭内という犯行が発覚しづらい状況を悪用し、被害者の人格を無視した、卑劣かつ悪質性が高い常習的犯行」
ただ、叶わなかったこともあります。
この裁判で、父親には、心からの謝罪と反省を求めていました。
福山里帆さん
「全く伝わっていない。反省もしていない。私が(性交を)望んでいたかのように裁判で言う。私を何だと思っているのだろうと、すごく憤りました」
「全く伝わっていない。反省もしていない。私が(性交を)望んでいたかのように裁判で言う。私を何だと思っているのだろうと、すごく憤りました」
今回の裁判を通して、伝えたかったこと。
福山里帆さん
「誰かが手を差し伸べて、『社会が黙っていないぞ、見ているぞ』と、そういった抑止の効果もあると思う。私たちが望む、家庭内性被害・性犯罪者をゼロに。子どもが虐げられることなく、誰もが、未来を、ただただ未来のことを考えて、勉強や部活動に励んでいける未来になってほしい」
「誰かが手を差し伸べて、『社会が黙っていないぞ、見ているぞ』と、そういった抑止の効果もあると思う。私たちが望む、家庭内性被害・性犯罪者をゼロに。子どもが虐げられることなく、誰もが、未来を、ただただ未来のことを考えて、勉強や部活動に励んでいける未来になってほしい」
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