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富山県の自宅で、当時16歳の実の娘に性的暴行を加えた罪に問われている父親に対し、富山地裁は懲役8年の判決を言い渡しました。
「人格無視した悪質な犯行」
福山里帆さん(25)
「誰もが未来を、ただ未来のことを考えて、勉強や部活動に励んでいける未来になってほしい。親ガチャなんて言葉は使ってほしくない」
「誰もが未来を、ただ未来のことを考えて、勉強や部活動に励んでいける未来になってほしい。親ガチャなんて言葉は使ってほしくない」
涙ながらに語ったのは、去年3月、実の父親からの性被害を実名で公表した福山里帆さんです。
里帆さんは中学2年から高校2年にかけて、母親が不在の自宅で、父親の大門広治被告(54)から性的暴行を受け続けたといいます。
裁判で争点となったのは、里帆さんが当時、大門被告に抵抗できたかどうかです。これまでの裁判で大門被告は無罪を主張してきました。
大門被告
「性行為をしたことは間違いないが、しつけの範囲を超えた叱責はしていない。逆らえない状態ではなかった。被害者は拒否することができた」
「性行為をしたことは間違いないが、しつけの範囲を超えた叱責はしていない。逆らえない状態ではなかった。被害者は拒否することができた」
一方、検察側は懲役8年を求刑していました。
検察側
「福山さんを抗拒不能に陥れ、4年間にわたり複数回、性的暴行を加えたことは極めて卑劣」
「福山さんを抗拒不能に陥れ、4年間にわたり複数回、性的暴行を加えたことは極めて卑劣」
迎えた21日、里帆さんは出廷し、自身の耳で判決を聞くことを決めました。
「自分のやって来たことにけじめがつく。その場でしっかり聞きたかった。有罪・無罪関係なく、その場で聞いて、自分の中で一区切りつけたい」
裁判長は…。
梅澤利昭裁判長
「家庭内という犯行が発覚しづらい状況を悪用し、被害者の人格を無視した卑劣かつ悪質性が高い常習的犯行」
「家庭内という犯行が発覚しづらい状況を悪用し、被害者の人格を無視した卑劣かつ悪質性が高い常習的犯行」
求刑通り、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
里帆さん
「今回(懲役)8年と言っていただけて、より私の証言、気持ちをくんでくれた。すごくやって良かったと思いました。心の傷は判決を取ったとしても多少、癒えることはあっても、一生引きずっていくと思う」
「今回(懲役)8年と言っていただけて、より私の証言、気持ちをくんでくれた。すごくやって良かったと思いました。心の傷は判決を取ったとしても多少、癒えることはあっても、一生引きずっていくと思う」
(「グッド!モーニング」2025年10月22日放送分より)
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