社会

ABEMA NEWS

2025年10月22日 12:15

クマで注意喚起もにぎわう芋煮会 「ごみを持ち帰るまでが芋煮会」田中萌アナが芋煮愛を語る

クマで注意喚起もにぎわう芋煮会 「ごみを持ち帰るまでが芋煮会」田中萌アナが芋煮愛を語る
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【映像】クマ出没地付近の河川敷で芋煮会(実際の様子)

 全国各地でクマ被害が相次ぐ中、山形県では9月に日本最大6.5mの大鍋で芋煮を作るという一大イベント「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催され、本格的な芋煮シーズンを迎えた。

 このイベントが行われる馬見ケ崎川の河川敷は山形では「芋煮の聖地」と言われる場所だ。しかし、この河川敷近くでもクマの出没が報告されており、市では「食べ残し等のごみ放置禁止!」という注意喚起を行った。

 山形市役所に取材をすると、「近くでクマが出没した事例があったため 芋煮会をするなということではないですが食べ残しのゴミを放置するとクマが寄ってくるので注意喚起しました」と説明した。

 そんな中、芋煮会はどうなっているのか。10月18日の土曜、ABEMA的ニュースショーでは芋煮会の取材を実施。この日はおよそ200人が集まり、盛り上がりを見せていた。近くのスーパーでは鍋などの無料の貸し出しサービスがあり、取材当日は30組以上の予約があったという。

 芋煮会フェスティバルの協賛者、さとう農園株式会社の佐藤卓弥社長は「山形県民は高校を卒業して東京に行ったり、いろいろなところに出て行っても、日本一の芋煮会フェスティバルのニュースは全国ニュースになる。その時に山形県民は『あ、芋煮だ!』って心が動く。それだけ愛されているので、みんな大好きで河原に行って芋煮会をする」と語る。

 しかし、クマの目撃情報が多い中で参加者は怖くないのか。芋煮会の参加者に尋ねてみると「クマを気にしている人は誰もいないと思う。少なくとも出るんですよ。芋煮会あるけどクマいるから中止しようって誰も思ってない。気にしていたら生活できない」「山形の文化なので死ぬまで続けていく」「人がいっぱいいるところには来ないと思う。気にしている人は1人もいないと思う」という声があった。

 中には不安を口にする人も。「ここ最近クマ多かったんですよね、1カ月ぐらい。だからどうしようかって迷ったんですけど……。とりあえず懐中電灯を持ちながら、クマよけ用のラジオを持って来たり。クマ来たらどうしようかなんて、グループLINEでやり取りしている」。

 別の参加者は「昼間から居酒屋やっていないし、風を浴びながら外で飲むのは気持ちいいじゃないですか」と語る。クマが出没する中でもやるのは「県民性でしょうね」と明かした。さらに、食べ残しのゴミについては「ゴミを持って帰るのは当たり前。山形市の人はみんな持って帰る」と話した。

 山形出身のテレビ朝日・田中萌アナウンサーは「そのとおり、ごみを持ち帰るまでが芋煮会。誰にでも分け隔てなく芋煮をごちそうするのが我が山形の芋煮精神」と語った上で、自身にとって芋煮会はどんなものなのか問われ「豊洲でバーベキューするみたいな楽しいイベント。高校の体育祭の打ち上げで、クラスのみんなと河川敷で芋煮会をした。」と述べた。「警戒心を持ちつつクマ対策をしっかりとして芋煮会を楽しんでください」と注意を促した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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