「地震みたい」大型トラック“事故の瞬間”

　スピードを緩めることなく建物に車が突っ込み、衝突の瞬間には火花のようなものも。衝突された住人が緊迫の様子を語りました。

「地震来たかと」事故の瞬間

衝突の瞬間

　衝突の瞬間、上がる火花。

反対車線にはみ出したトラック

　まだ暗い午前5時、前方から来たトラックが反対車線にはみ出し、建物にぶつかる瞬間を捉えていました。

家具店に突っ込んだ大型トラック

　事故が起きたのは、埼玉県朝霞市の川越街道です。取材班が駆け付けた時、大型トラックは家具店に突っ込んだ状態でした。

「地震が来たかと」

被害に遭った家具店の女性
「地震が来たかと思って起き上がりました。もうガシャーン、下から揺れている感じ」

乗用車2台に次々と衝突

　大型トラックは新座市の方向に向かって走行中、中央分離帯を乗り越え、反対車線へ…。

　そこで乗用車2台に次々と衝突、よけようとしたバイクは驚いて転倒し、けがをしたということです。

事故の瞬間

　もう一度、映像を見ます。中央分離帯を越えた直後に大型トラックは乗用車と衝突、さらにもう1台、驚いたのか、手前のトラックは停止します。

　大型トラックはスピードを落とさず建物に突っ込み、電柱にぶつかった時なのか、火花が上がるのが分かります。

被害に遭った家具店の家族
「柱が3本折れて」

　トラックが突っ込み破壊された家具店の中にカメラが入りました。

店内大破

　トラックが突っ込んだ家具店の店内は、窓側にあった棚がなぎ倒されています。さらには食器などの商品が割れて破片が散乱しています。

「全部倒されている」

被害に遭った家具店の家族
「2階のスペースが父親の寝室。1.5メートルくらい上に浮き上がった感覚で目が覚めた。看板とシャッターと窓ガラスと商品、基本的に全部倒されている」

つぼも粉々

　家具だけでなく、つぼも粉々です。

「営業再開できるか分からない、悲惨な感じ」

交通事故鑑定人の中島氏

　交通事故鑑定人の中島博史さんは事故原因について、「直線道路のため居眠りなどは考えにくく、右前のタイヤがパンクなどのトラブルがあって制御ができず、事故になった可能性がある」と話しています。

大型トラック男性運転手が重傷

　警察が駆け付けた時、ドアが開かない状態だったという大型トラック、運転していた58歳の男性は重傷のもよう。

　また、乗用車を運転していた会社員の男性（55）ら3人が軽傷で、警察が詳しい事故の原因を調べています。