22日もクマに襲われ、80代の夫婦2人がけがをしました。取材中にも目の前にクマが。クマに襲われた被害者に生死を分けた行動をうかがいました。
「クマいる」取材中に遭遇
定点カメラが捉えた映像。ツキノワグマが鼻息を荒くしながらカメラの目の前へ。
青森市の農園では連日クマの目撃が相次いでいます。
取材中にも…。
「いたいた!」
「目の前でクマが栗を食べています」
クマの狙いは、秋の味覚「栗」。前足を器用に使い栗の実を取り出して食べる様子や、別の日には3頭の親子連れで現れることも。
栗農園を営む林さんは深刻な食害に直面していました。
「(収穫量は)例年の半分以下。相当数、隅から隅まで食べられて」
林代表は、今月上旬から箱わなを設置。すると、こんな驚きの映像が!箱わなに近付く親子グマ。子グマはえさに釣られたのでしょうか、箱わなの中へ…。母グマも、中の様子をうかがいますが、フタが下がり、尻もちをつきます。
その3時間後、母グマがわなを倒したためフタが開き、子グマは逃げていったそうです。
林代表によると、これまでに捕獲できたクマは1頭。ただこの周辺には、他にも7頭ほどのクマが目撃されており、引き続き警戒を続けるとしています。
80代の夫婦2人 クマに襲われけが
クマは、各地で目撃されています。21日に福島県会津美里町で撮影された映像です。
茂みからこちらを見つめる1頭のクマ。歩き出し、勢いよく小川を渡り、やぶのほうへ去っていきました。
「クラクションも最後のほう鳴らしたんですけど、全然動じずこっちをずーっと見て」
同じ個体か分かりませんが、会津美里町ではクマによる被害も発生しています。
22日朝、80代の夫婦2人がクマに襲われ頭などにけがをしました。命に別状はないということです。
また、仙台では住宅地近くで子グマ2頭がわなにかかりました。わなの近くには親グマがいましたが、正午前に3頭とも駆除したということです。
市街地にも出没するクマ。万が一遭遇した場合、どのように身を守ればいいのでしょうか?
4年前の映像には、男性がクマに襲われる様子が映っています。
九死に一生を得た男性を取材しました。
「カメみたいになる感じで」
そこには、命を守る行動がありました。
教訓 命を救った行動とは?
街中に相次いで出没する「アーバンベア」。万が一遭遇したらどのように身を守ればいいのでしょうか?
4年前、北海道札幌市の住宅街に現れたクマ。この時、背後から襲われたのが安藤伸一郎さんです。
「前かがみになるように倒されて、ここを2回目かまれているので、この時に初めてここに顔があったのでそれでクマだって分かった」
安藤さんは、140針を縫う重傷を負いましたが、とっさに取った行動が命を救ったといいます。
頭や首、そしておなかを守ったことで、一命を取り留めたといいます。
2年前、北秋田市でも九死に一生を得た男性がいました。
「これ本当に死ぬ、クマで死ぬんだなと」
湊屋さんは、車庫のシャッターを開けたところ…。
クマとの距離は、わずか1.5メートルほど。走って逃げたものの、襲われたといいます。
顔や頭、背中など30針以上縫う重傷をおったといいます。
ともに、九死に一生を得た二人。奇しくも、クマから身を守るために、同じことを口にします。
そして最大の防御は、クマの出没情報が出たら外出しないことが何よりも重要だということです。












