■秋深まり富士山が雪化粧
きょう23日(木)の午前8時ごろ、富士山の初冠雪の便りが届きました。平年より21日遅く、過去最も遅かった去年よりは15日早い観測です。雪はきのう22日(水)から降って積もっていましたが、初冠雪の観測は麓にある気象台(富士山の場合は甲府地方気象台)から職員が目視で確認できて初めて発表されます。結果、記録されるのは人の目でみたきょう23日、ということです。

■霜降らしく冷え込む
きょう23日は二十四節気の霜降でもあります。朝晩は冷え込みはじめ、草木に霜が降り始めるころ。まさにけさは、全国の半数以上の観測地点でこの秋最も気温が下がり、氷点下の冷え込みになったところもありました。

北日本では霜の降りたところもあったと思います。しかし、今季から初霜の観測の便りが届くことはありません。気象庁は8月27日に初霜と初氷の観測を終了すると発表しています。
■初霜と初氷の観測は今季から発表なし
初霜と初氷の観測も、初冠雪のように気象台の職員によって目視で観測をしてきました。気象台周辺で霜が降りていないか、屋外においてある桶に氷が張っていないか、人の目で見てきたわけです。
発表してきた理由に農作物の霜害を防ぐことだったり、水道管の凍結による破裂を防ぐことだったりがありますが、近年の最新の観測技術を用いれば気温の予想などを面的に詳しくわかるようになってきていて、気象庁はこれらの情報の利用が進んでいることなどから、観測を終了すると発表しました。
技術の進歩で不必要になることは理解できるものの、場所によっては100年以上続けてきたこの観測。少し寂しさを感じます。
■昼間は日差しに恵まれ気温上昇
日中は久しぶりの長時間の日差しで、ホッとできる暖かさとなりそうです。きのう22日より大幅に高くなるところもあり、西日本は再び夏日になるところもあるでしょう。服装選びにご注意ください。
