社会

グッド!モーニング

2025年10月23日 12:42

ドア開けクマと鉢合わせ ごみ出し夫妻襲われ重傷 クマ被害の死者、最多の9人に

ドア開けクマと鉢合わせ ごみ出し夫妻襲われ重傷 クマ被害の死者、最多の9人に
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 4月以降のクマによる死者が9人と、過去最悪となりました。人に襲い掛かるクマが22日も各地で出没しました。

住宅街にも現れるクマ

 箱わなにかかった1頭のヒグマ。体長はおよそ1.7メートルの大きさです。

砂川市の農家の車庫に侵入
砂川市の農家の車庫に侵入

 21日、北海道砂川市の農家の車庫に侵入しました。収穫済みのシャインマスカットを車庫に置いていたところ、クマがシャッターを破壊し食べてしまったということです。

 22日、木原稔官房長官は今年度のクマによる死者数が9人となり、過去最多に上ったことを明らかにし、警戒を呼び掛けました。

幼稚園のバスの中から撮影された映像
幼稚園のバスの中から撮影された映像

 人が暮らす住宅街にも現れるクマ。21日の朝、幼稚園のバスの中から撮影された映像です。道路を横断する3頭のクマ。その奥には歩いている人の姿も見えます。

お寺にも出没

秋田県横手市
秋田県横手市

 秋田県横手市では、寺の敷地にクマ3頭が居座り、河川敷に移動したところで市長の許可のもと猟友会が発砲、駆除されました。

 福島県では、クマに襲われる被害もありました。

福島県でも被害
福島県でも被害

 クマが現れたのは、80代の夫婦が住む自宅の玄関前。2人とも顔などにけがをし重傷を負いましたが、命に別状はないということです。

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冬眠しない“穴知らず”も?

 専門家は市街地への出没が増えた要因として、2年前の経験が影響しているのではないかと指摘します。

2年前の経験が影響?
2年前の経験が影響?
岩手大学 農学部 山内貴義准教授
「2年前も餌(えさ)がないということで、親子連れなどが街まで出てきた。2年経っても餌の場所を覚えていて、さらに体も大きくなっている。さらに行動がエスカレート」

 “穴知らず”とも呼ばれる、冬眠しないクマが現れる可能性もあるといいます。

冬眠しないクマが現れる可能性も
冬眠しないクマが現れる可能性も
山内准教授
「あまり(山で餌を)食べられず、人里のものに依存して、冬眠するタイミングを逸するという(クマ)が、もしかしたらポツポツと出てくる可能性はある」

(「グッド!モーニング」2025年10月23日放送分より)

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