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4月以降のクマによる死者が9人と、過去最悪となりました。人に襲い掛かるクマが22日も各地で出没しました。
住宅街にも現れるクマ
箱わなにかかった1頭のヒグマ。体長はおよそ1.7メートルの大きさです。
21日、北海道砂川市の農家の車庫に侵入しました。収穫済みのシャインマスカットを車庫に置いていたところ、クマがシャッターを破壊し食べてしまったということです。
22日、木原稔官房長官は今年度のクマによる死者数が9人となり、過去最多に上ったことを明らかにし、警戒を呼び掛けました。
人が暮らす住宅街にも現れるクマ。21日の朝、幼稚園のバスの中から撮影された映像です。道路を横断する3頭のクマ。その奥には歩いている人の姿も見えます。
お寺にも出没
秋田県横手市では、寺の敷地にクマ3頭が居座り、河川敷に移動したところで市長の許可のもと猟友会が発砲、駆除されました。
福島県では、クマに襲われる被害もありました。
クマが現れたのは、80代の夫婦が住む自宅の玄関前。2人とも顔などにけがをし重傷を負いましたが、命に別状はないということです。
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冬眠しない“穴知らず”も?
専門家は市街地への出没が増えた要因として、2年前の経験が影響しているのではないかと指摘します。
岩手大学 農学部 山内貴義准教授
「2年前も餌(えさ)がないということで、親子連れなどが街まで出てきた。2年経っても餌の場所を覚えていて、さらに体も大きくなっている。さらに行動がエスカレート」
「2年前も餌(えさ)がないということで、親子連れなどが街まで出てきた。2年経っても餌の場所を覚えていて、さらに体も大きくなっている。さらに行動がエスカレート」
“穴知らず”とも呼ばれる、冬眠しないクマが現れる可能性もあるといいます。
山内准教授
「あまり(山で餌を)食べられず、人里のものに依存して、冬眠するタイミングを逸するという(クマ)が、もしかしたらポツポツと出てくる可能性はある」
「あまり(山で餌を)食べられず、人里のものに依存して、冬眠するタイミングを逸するという(クマ)が、もしかしたらポツポツと出てくる可能性はある」
(「グッド!モーニング」2025年10月23日放送分より)
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