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千葉県市川市で市民からの1件のクレームを受け、市役所に展示された花火大会の写真が、わずか一日で撤去されました。市の対応に疑問の声が上がっています。
1日で撤去 写真家困惑
今年8月に行われた千葉県市川市の納涼花火大会。
富士山をかたどった仕掛け花火が目玉で、「最も高い山型の仕掛け花火」として、ギネス世界記録に認定されました。
これを記念し、市川市役所には認定証とともに花火大会の様子を収めた1枚の写真を展示。しかし、これを見た1人の市民が市に対しクレームを入れました。
「公の施設を使用して、特定のプロの写真家のPRないし利益(売り上げ)の促進につながるような行為を市が行うのは、良くないのではないか」
撮影したのは、写真家のShunShiraiさん。今回、市からの依頼を受け、無償で花火を撮影しました。
「特定のプロ写真家の利益につながる」という、市民からの1件のクレームを受け、わずか一日で撤去されました。
ShunShiraiさん
「戸惑いというか残念というか大変驚いたし、一人の声を受けて展示が中止されるということがあっていいのかなと。作品に名前を入れるというのは当然必要なこと。複製防止とか著作権とかもあるので」
「戸惑いというか残念というか大変驚いたし、一人の声を受けて展示が中止されるということがあっていいのかなと。作品に名前を入れるというのは当然必要なこと。複製防止とか著作権とかもあるので」
Shiraiさんは、名前を入れることについて市にも確認をしていたといいます。
撤去した理由について、市は次のように説明しました。
「指摘を受け、ご本人への影響等も考慮し判断した結果、撤去に及びました」
市の対応に市民らはこのように話します。
「(写真を)見に行こうとは思ったのですが、もう取り外されてしまっていたので、行けなくなった。たった1件のご意見で撤去してしまうのはどうかなと思う」
「ちょっと残念じゃないですか。せっかくのご厚意で撮っていただいた写真だったなら」
一方で…。
「(クレームが)1人だから取り上げなくていいっていうのも、難しい」
「少数意見にも耳を傾けないといけない。そういう時代が来ちゃったのかなと」
市川市は今後、市民などが撮影した写真を含めて公募し、Shiraiさんの写真も含めた「ギネス世界記録記念写真展」を開催するということです。
(「グッド!モーニング」2025年10月24日放送分より)
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