社会

グッド!モーニング

2025年10月27日 12:32

相次ぐクマ被害に秋田県知事「現場の疲弊は限界」 自衛隊派遣の検討を要望へ

相次ぐクマ被害に秋田県知事「現場の疲弊は限界」 自衛隊派遣の検討を要望へ
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 クマによる人身被害が深刻になっていることを受けて、秋田県の鈴木健太知事(50)は、自衛隊派遣の検討を要望することを明らかにしました。

市の中心部に巨大ツキノワグマ

 車のすぐそばを走り抜けていくツキノワグマ。25日午後8時半ごろ撮影されました。10分後には、近くの公園に入っていく様子も見えます。

 秋田市では、25日から秋田駅近くの「千秋公園」とその周辺でクマの目撃が相次いでいて、警察が公園への立ち入りを規制し、警戒を呼び掛けています。

秋田市民
「外歩く時とか、クマいっぱい出ているから、学校でも目撃する人が多くて怖いです」
消防本部に入り込むクマ
消防本部に入り込むクマ

 秋田県内では他にも、湯沢市で男性を襲い住宅に入り込んだクマが6日経ってようやく捕まえられました。近くの消防署の防犯カメラには消防本部に入り込むクマの姿も映っていました。

 22日には、横手市の寺の敷地でクマ3頭がとどまっているのが見つかり、河川敷に移動したところで県内初の「緊急銃猟」が行われました。

相次ぐクマ被害「もう限界」

 相次ぐクマ被害に、秋田県の鈴木知事はSNSでこう発信しました。

「現場の疲弊も限界」
「現場の疲弊も限界」

「状況はもはや県と市町村のみで対応できる範囲を超えており、現場の疲弊も限界を迎えつつあるため、新内閣が始動した今のタイミングで防衛省に要望を行うことに決めました」

 「自衛隊派遣」の検討を要望するため、週明け早々にも、防衛省を訪れるといいます。鈴木知事自身も陸上自衛官の経験があります。

「通常の災害派遣のように簡単にはいきません」
「通常の災害派遣のように簡単にはいきません」
「クマ駆除のための自衛隊出動を明確に想定した法令は存在しないので、通常の災害派遣のように簡単にはいきません」

 実際に派遣が実現するかは不透明です。24日には、東成瀬村で4人が襲われ、38歳男性が死亡、3人が重傷を負いました。

 今年度、秋田県内の人身被害は52人で昨年度の5倍に迫っています。

(「グッド!モーニング」2025年10月27日放送分より)

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