社会

グッド!モーニング

2025年10月27日 12:23

宮城知事選で現職・村井氏逃げ切り6選 参政支援の元自民参院議員と接戦

宮城知事選で現職・村井氏逃げ切り6選 参政支援の元自民参院議員と接戦
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 5期、20年務める現職に参政党の全面応援を受ける新人が挑み、大荒れとなった宮城県知事選挙は現職の村井嘉浩知事(65)がわずかな差で逃げ切りました。

宮城知事vs参政・神谷代表

無所属 現職 村井氏
「今回は6回目の知事選挙になりますが、今まで経験したことのない選挙。まるで参政党と戦っているような選挙」

 現職と4人の新人候補が挑んだ今回の宮城県知事選挙。当選したのは、県政史上最長の6期目を目指す村井氏でした。

宮城県知事選挙
宮城県知事選挙

 今回の選挙戦、中心となったのは村井氏と元自民党・参院議員で無所属・新人の和田政宗氏(51)でした。

無所属・新人 和田政宗氏
無所属・新人 和田政宗氏

 投票日前日、和田氏の隣には参政党の神谷宗幣代表の姿がありました。

「きょうで4回目の応援」
「いいね。やるね。和田政宗」

 4回も応援に入るのは、自分の党の候補者でも珍しいことです。

参政党 神谷宗幣代表
参政党 神谷宗幣代表
「1人の人間が(知事を)20年もやっていることがおかしい。20年やって良くなってないんでしょう。どちらかっていうと数字的には悪くなっているでしょう。そんなの、なんで続けるんだよ」
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「白黒つける」異例の選挙戦

 今回、参政党がこの宮城県知事選挙に照準を合わせたのは、7月の参院選から続く村井氏との“因縁”が理由です。

「『頭おかしいのですか?』って話ですよ」
「『頭おかしいのですか?』って話ですよ」
参政党 神谷代表
「水道はめちゃくちゃ大事。なんでそれを外資に売る、任せるのか。彼らは金もうけですよ。もうかるなら日本人やらせればいい。『頭おかしいのですか?』って話ですよ」
最終責任は県が保有と抗議
最終責任は県が保有と抗議

 神谷氏は、水道事業の運営権を民間に売却した県を「外資に売った」と批判。これに対し、村井氏は売却先の大株主は国内企業であり、最終責任は県が持っていると抗議しました。

 神谷氏に謝罪と訂正を要求し、公開討論を求めましたが、参政党の事務局は「ご依頼には応じかねます」として拒否しました。

「逃げたということ」
「逃げたということ」
宮城県 村井知事
「逃げたということ。『おかしいよ、宮城県は』という言葉。街頭でお話になりましたけれども、その言葉そっくりそのまま。『おかしいよ、参政党は』と。『おかしいよ、神谷さん』ということを申し上げたい」

 すると神谷氏は、自身のSNSでこのようにコメントしました。

「選挙で白黒つけましょう!」
「選挙で白黒つけましょう!」
神谷氏のSNSから(9月6日付)
「選挙で白黒つけましょう!」

 参政党は独自候補の擁立も模索しましたが、考え方が近い和田氏を応援する形になりました。

 まさに「敵の敵は味方」となった和田氏と政策覚書を交わして、現職批判を展開しました。選挙終盤には…。

参政党 塩入清香参議院議員
参政党 塩入清香参議院議員
参政党 塩入清香参議院議員
「何があっても選挙に行って『和田政宗』と選挙用紙にお書きください」
1万6000票の差で村井氏が当選
1万6000票の差で村井氏が当選

 所属する女性議員が勢ぞろいで応援演説を行うなど、党をあげて和田氏を支援した参政党。結果は、およそ1万6000票の差で、現職の村井氏が逃げ切りました。

「次につなげていきたい」
「次につなげていきたい」
参政党 神谷代表のコメント
「当初は2倍近い差があった現職に対し、草の根の活動で支持を広げ、もうあと一歩のところまで追い詰めたことには意義を感じている。もう一度戦い方を練り直し、次につなげていきたい」

(「グッド!モーニング」2025年10月27日放送分より)

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