各地でクマによる被害が相次ぐなか、長野県のショッピングセンターではクマが一時居座りました。
商業施設にクマ“居座り”
27日午後5時すぎ、クマが居座っているというショッピングセンターに取材班が到着しました。
クマが居座っているのは、長野県山形村にあるショッピングセンター「アイシティ21」の駐車場です。午後4時ごろから、警察と村の職員、猟友会が取り囲んで警戒を続けています。
クマは午後1時ごろ、山形村に隣接する松本市の梓川高校で目撃されました。
高校の教頭によりますと、生徒の保護者から「高校の敷地にクマが入るのを見た」と電話が入ったといいます。職員もクマを目撃しています。体長50センチほどの子グマとみられます。
松本市によりますと、警察が高校からクマを追い掛けていき、最終的におよそ3キロ離れた山形村のショッピングセンターに居座っているといいます。
山形村は、場合によっては自治体の判断で猟銃の使用が可能になる「緊急銃猟」も検討するとしていましたが、午後5時半すぎに確保されたということです。
「木に登って、吹き矢で眠らせて専門家に持っていってもらった」
クマ被害か 住宅で遺体発見
岩手県一関市では、国道近くにある住宅の敷地内で27日、遺体が発見されました。警察は、この家に住む67歳の男性と発表。遺体にはクマによる爪痕や、かんだ傷が確認されています。
「本当に恐ろしい」
付近では、飼い犬と見られる犬の死骸も見つかりました。
住宅のすぐ近くで身構える人々。緊迫の瞬間をカメラが捉えます。
すると、その直後…住宅地に猟銃の音が響きわたります。猟友会が前に出て、さらに発砲します。
クマが潜んでいるのは、住宅の敷地内にある茂みです。
「報道の人、すぐ車に入ってください」
男性を襲ったとみられるクマは、駆除されました。
深刻被害に自衛隊派遣を要望
市街地でクマに襲われ命を落とす被害が、今各地で相次いでいます。
「午後1時55分に犬の死骸があった場所に来たクマがいて、それについては県の許可による駆除をした。クマの個体から言えることはオス。歯の年齢を調べると4歳。体長150センチ、体重70キロのクマを駆除した」
クマによる被害が増えている秋田市では27日、住宅近くの側溝の中で身元不明の遺体が見つかりました。遺体には損傷があるといいます。付近では、クマの目撃情報があり、警察が捜査しています。
午前7時ごろ、秋田市の住宅の庭には、親子のクマ3頭が現れます。落ちている柿の実を食べています。住人が気付き、2階の窓から撮影しました。数日前から、柿の実が食べられた形跡があったといいます。
住人は、鉢合わせしたら襲われるのではないかと心配しています。
秋田大学のすぐ近くを、うろつくクマも目撃されています。
秋田県内のクマ出没情報は、8月までで3089件に及び、すでに去年の3.5倍まで増えています。
秋田県の鈴木健太知事は、防衛省にクマ捕獲の支援を緊急要望すると発表しました。
「今、クマの被害が深刻になっている。有害駆除の頭数もかなりの数に上っていて各市町村で編成する駆除実施隊のマンパワーも限界にきている。自衛隊の力を借りたい。私も元自衛官なので、こうした形での災害派遣要請はかなり異例。前例もほぼない状況なので、どういった内容になるのか、今すり合わせをしている」
ヒグマが街路樹で“仁王立ち”
市街地で相次ぐ、クマの出没。北海道では、歩道の街路樹にヒグマが!街路樹の枝に前脚をかけて、“仁王立ち”しています。
ヒグマは顔を左右に振り、辺りを見回すと、木の上にのぼります。
ヒグマがいるすぐ近くには、住宅もあります。ヒグマがのぼっているのは、ヒメリンゴの木です。
「クマが今、そこにいます。上ノ国のヒメリンゴの所」
26日の午後5時ごろ、車や人が行き交う時間帯です。実を食べているのでしょうか?しきりに口を動かしているのが分かります。
するすると木からおり、去っていきました。









