詐欺電話したら“警察官の妻”が出た…ニセ警察官どうした？一部始終

　詐欺電話したら…“警察官の妻”が出た。

出たのは“本物警察官の妻”

長崎県在住　40代女性
「福井県警のどなたとおっしゃいました？お名前教えてもらっていいです？」

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「警視庁捜査2課のオオタニです」

ニセ警察官から詐欺電話

　この時点で、オオタニを名乗る男は、自分がかけた電話の相手が警察官の妻とも知らず、犯罪に加担した疑いがあるなどと不安をあおります。

不安をあおる

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「福井県警の方で、サワムラカズキを主犯格とする詐欺グループの事件の捜査を進めていまして」

警察官の妻
「サワムラカズキ？」

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「サワムラとはどういった関係ですか？」

警察官の妻
「知らない人です」

　雲行きが怪しくなったのは、住所を確認するくだりです。

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「長崎県…あ、いいですか？」

警察官の妻
「はい」

雲行きが怪しくなる

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「ニシカレ…ニシカレ…なん…ん〜よみ…読みづらいな」

男が読めなかった地名

　男が読めなかったのは長崎県西彼杵郡。

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「ニシカレ…ニシカレ…なんて読むんだろう、ニシカレ何とかという住所ですか？」

　オオタニを名乗る男は軌道修正を図り、こう持ち掛けます。

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「着替えと身分証をもって福井県警まで足を運んでもらいたいのがまず一点です」

警察官の妻
「身分証をもって福井県警まで行く？」

　ところがここで、想定外の展開が待っていました。

警察官の妻
「あの」

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「はい」

想定外の展開

警察官の妻
「夫が警察なんですよ」

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「はい、はい、はい」

警察官の妻
「なので主人に相談してから決めますね。捜査2課のオオタニさんにこちらから電話を差し上げて、福井県警までわざわざ出向く必要があるのか確認して、それからでいいですか？」

　次の一言を最後に電話は切れました。

ニセ警察官　警視庁オオタニ
「はい、失礼しま〜す」

警察官の妻
「は〜い」