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ABEMA NEWS

2025年10月28日 09:15

藤井聡太王座の3連覇か、伊藤匠叡王のタイトル奪取か!運命の大一番始まる/将棋・王座戦第5局

藤井聡太王座の3連覇か、伊藤匠叡王のタイトル奪取か!運命の大一番始まる/将棋・王座戦第5局
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 将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)と同学年の挑戦者・伊藤匠叡王(23)が激突する第73期王座戦五番勝負第5局が10月28日、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で対局を開始した。シリーズ成績は、両者2勝2敗のタイ。運命の最終局を制し、王座のタイトルを手にするのはどちらか。振り駒の結果、先手番は伊藤叡王に決まった。

【映像】藤井王座VS伊藤叡王 大熱戦の最終局ハイライト

 防衛で3連覇達成か、新王座の誕生か――。9月4日に開幕した今期の五番勝負は、同学年のタイトルホルダー対決にふさわしい大混戦となった。シンガポールで行われた開幕局は、藤井王座が快勝。しかし、今期タイトル初防衛に成功し、勢いそのままに藤井王座への挑戦権をつかんだ伊藤叡王は、第2・3局で連勝を飾り王者を追い詰めてみせた。それでも10月7日に行われた第4局では、藤井王座が踏ん張って2勝2敗のタイに。タイトル争奪戦はフルセットにもつれ込むこととなった。

 運命の一戦の舞台は、甲府市の「常磐ホテル」。これまでにも将棋、囲碁などのタイトル戦が数多く開催されてきた名勝負の地だ。しかし、藤井王座にとっては因縁の地でもある。2024年には、叡王戦五番勝負で全く同じスコアで第5局が開催されたものの、伊藤七段が八冠王だった藤井叡王の牙城を崩し初タイトルを奪取。さらにさかのぼると2021年の叡王戦第2局でも豊島将之叡王に黒星を喫している(それぞれ肩書は当時)。

 難所を潜り抜けて、藤井王座が防衛を果たすことができるのか。なお、この一戦を制した場合、藤井王座は3連覇達成とともにタイトル獲得数が通算32期となり、渡辺明九段(41)を上回る歴代4位に浮上することとなる。

 一方、挑戦者の伊藤叡王が勝利すれば、自身初となる王座のタイトルを手にし“二冠王”となる。叡王戦に続き、現在七冠を保持する藤井王座を六冠に後退させるとともに、タイトル獲得通算3期の規定で九段への昇段も決定する。

 将棋界をけん引する若き両者による、運命の一戦を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手番は伊藤叡王に決まった。持ち時間は各5時間。 (ABEMA/将棋チャンネルより)

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