今度は銀行にクマが居座りました。敷地内を走り回るクマをANNのカメラが捉えました。
銀行“居座り” クマ捕獲作戦
もう市街地にクマが現れるのも、当たり前になりつつあります。
「いたいた。クマその辺にいる」
「近隣にクマがいます」
盛岡市の中心街です。建物の敷地の中にクマが出て、警察官が周囲に警戒を呼びかけています。
建物の影に隠れて姿を見せたり、消したり。クマの方向へと走る警察官。警察官があわただしく動き、中の様子をうかがいます。
クマが現れたのは盛岡駅からわずか1キロ。岩手銀行本店の地下駐車場です。
28日明け方、銀行の近くに現れたクマ。現場付近では、27日夜も親子グマが目撃されていました。
住民がライトで木の中を探します。クマは木の上に居座っていると見られています。
この1時間半後、事態が動きます。銀行の開店まで2時間。厳戒態勢が敷かれ、市は捕獲作戦に乗り出しました。
厳戒態勢が敷かれ、市民に不安が広がります。
「怖い、本当に怖い」
「ついにここまで来たかと」
やがて現場に動きが…。パトカーが、クマが潜む銀行の中に突入。駐車場を封鎖、クマを閉じ込めて捕獲する作戦に出ました。
そして午前10時すぎ、クマが立てこもってから3時間以上が経過しました。
狭い駐車場では猟銃が使えず、市は吹き矢で麻酔を打ち、クマが動かなくなったところを捕獲しました。
捕獲されたのは、体長およそ1メートルのクマ。27日目撃された親子グマの子グマとみられています。
「(捕獲されたクマは)子グマよりは、かなり大きくなっている。かなり成長したクマのようです」
「(Q.親グマのほうは?)(親グマは)山のほうにいったと聞いている」
ところが、銀行からわずか2キロ先にある岩手大学でも午後0時半ごろ、クマが目撃されました。午後の講義はすべて休講になりました。
「(クマが)うっすら見えた感じがして、ガサガサっていうのはちらっと見えた」
「ちょうどクマが出た近くの教室で(講義を)受けてて、終わった直後に付近でクマが出たので」
「怖いですよね。どこに逃げていいかも分からない。ただ恐怖でした」
岩手県内では、クマの出没が相次いでいます。
一関市の住宅街に現れたクマ。赤色灯に照らされながら悠然と歩いています。この日、近くでは犬が襲われました。玄関先にリードでつながれていたということです。








