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多くのプロ選手を輩出している少年野球の名門チームの敷地に侵入し、スパイクなどを盗んだとして男女が逮捕されました。現場では、事件直後にマイクロバスなどが焼ける火災が起きていました。
“名門”少年野球チームが被害
ヤング神戸須磨クラブ 桂良樹代表
「野球を通じて子どもたちを成長させて立派な大人に育てる手伝いをしているつもりだったので、そういう犯行をする人間に対し、怒りというよりもあきれている」
「野球を通じて子どもたちを成長させて立派な大人に育てる手伝いをしているつもりだったので、そういう犯行をする人間に対し、怒りというよりもあきれている」
狙われたのは、多くのプロ選手を輩出している少年野球の名門チームでした。
1985年に設立され、現在は中学生およそ60人が在籍する神戸市の「ヤング神戸須磨クラブ」。全国大会優勝など、輝かしい実績を誇る強豪で、OBには元メジャーリーガー・マック鈴木さんやソフトバンクホークス・野村勇選手などが名を連ねます。
事件は、小高い山につくられたチーム専用のグラウンドで起きました。
グラウンドの敷地内に侵入したとされるのが、41歳の林業の男と32歳の無職の女。2人は8月、敷地内にあった野球用スパイクや蛇口、草刈り機など59点を盗んだ疑いが持たれています。
桂代表
「3〜4回往復して持ち運んだと思う。車・トラックかなんかで持ち運んだと聞いた。こういうところだから、お金になるものも置いてなかった。まさか、そんなことをされるとは思っていなかった」
「3〜4回往復して持ち運んだと思う。車・トラックかなんかで持ち運んだと聞いた。こういうところだから、お金になるものも置いてなかった。まさか、そんなことをされるとは思っていなかった」
2人が侵入したのは、人気がなくなった夜遅くから翌日未明にかけてとみられますが…さらに現場ではもう一つの出来事が起きていました。
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窃盗事件の直後に火災も
桂代表
「(消防に)『全焼です』と聞いた、『放火です』と教えてもらった」
「(消防に)『全焼です』と聞いた、『放火です』と教えてもらった」
チーム関係者が撮影した映像。外壁が焼け落ち、骨組みがむき出しになった建物や…黒こげになったバスもあります。
窃盗事件の直後、グラウンドの敷地内では倉庫や、チームのマイクロバスが焼ける火事が発生していたのです。
桂代表
「プロ野球選手になったOBが贈ってくれたバッティングマシンも2台セットしていたが焼けた。今までのOBの活躍の歴史、スコアブックも燃えて、もうお金では買えない、元に戻ってこないものが燃やされ、個人的にはそれが悔しい」
「プロ野球選手になったOBが贈ってくれたバッティングマシンも2台セットしていたが焼けた。今までのOBの活躍の歴史、スコアブックも燃えて、もうお金では買えない、元に戻ってこないものが燃やされ、個人的にはそれが悔しい」
実は、林業の男は5月に少年野球チームのグラウンドからおよそ15キロ離れた倉庫に放火したとして先月、逮捕・起訴されています。
林業の男
「(倉庫の)横に建っている建物の購入を希望していて、隣の物件(倉庫)が燃えると価格が下がると思った」
「(倉庫の)横に建っている建物の購入を希望していて、隣の物件(倉庫)が燃えると価格が下がると思った」
警察は、慎重に捜査を進めています。
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