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31日、静岡県伊東市の田久保真紀市長の不信任案が可決され、失職する見込みです。次の市長選には再出馬が取りざたされる田久保氏以外に、少なくとも5人が出馬を検討しています。票が割れ、有効投票総数に達しないと再び選挙になる可能性もあります。
「市民が辞職を望む」不信任案
「(Q.議会にどう臨む?)あすも議会ですので、しっかりとつとめたいと思います」
30日午後6時すぎ、言葉少なに市役所を後にした田久保市長。議会側は31日の不信任決議案提出に向け、詰めの作業を行っていました。
伊東市議会 四宮和彦市議
「中身は見せることはいかないので、あすのことですので。一応、こちらのほうで原稿の準備はしてあります」
「中身は見せることはいかないので、あすのことですので。一応、こちらのほうで原稿の準備はしてあります」
カバンから取り出したのは、31日午前10時から行われる臨時議会で読み上げる不信任案の原稿です。
先月の不信任案に続き、答弁する四宮市議は中身についてこう話します。
「田久保市長が招いた市政の混乱というものを市議会に責任転嫁するようなことをして、議会を解散してしまったと。ところが、市民の方は正確にその事態を見抜いていたわけで、良識が示されているわけですから、そこの部分が核となる。市民がもう市長に辞めてくださいということを望んでいるということは、選挙結果から明らかなわけですから。それに基づいて、我々としては不信任を行うということですよね」
不信任案が可決されれば、田久保氏は市長を失職。市長選挙が行われることになります。
30日夜、出馬の意思を固めた前市長の小野達也氏(62)が番組の取材に応じました。
「おおむね5カ月間、行政としての役割を果たしていないので、やはり私が市長を務めた5月の時とは大きく状況が変わったと思っています。その間、市民の暮らしは大変厳しくなってきたということと、やはり事業者についてもさまざまな経済対策を私の時は打っていたので、それが一切なかったということになりますので。そういう点では、今までの私の政策を大きく転換していかなければならないというふうに思っています」
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          5人出馬か 選挙費用4000万円
番組の調べでは、小野氏のほか“反田久保派”の4人が名乗りを上げています。現時点では少なくとも5人による選挙戦になるとみられ、発生するのが「選挙費用4000万円」です。
静岡朝日テレビ 板垣亮記者
「今回の市長選は、前回より候補者が多く立つ可能性がある。4000万円くらいは、費用として見込まれているということ」
「今回の市長選は、前回より候補者が多く立つ可能性がある。4000万円くらいは、費用として見込まれているということ」
今月19日に行われた市議選と合わせるとおよそ1億円の費用がかかることになります。
新市長が決まらない可能性も
さらに「市長が決まらない可能性」もあるといいます。
「候補者が乱立となれば、危惧されるのが票が割れるということです。今回、有効投票総数の4分の1に達しなければ、再選挙ということもあり得ますので、今回の選挙で市長が決まらない可能性があります」
“反田久保派”を名乗る候補が乱立すると、1回の選挙で市長が決まらない可能性があるのです。番組の取材に、現時点では5人のうち4人が「候補者調整には応じない」と話しています。
出馬に含みをもたせる田久保氏が名乗りを上げた場合、票の分散がさらに進むとみられ、見通せない情勢になっています。
(「グッド!モーニング」2025年10月31日放送分より)
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