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伊豆大島で交際相手の遺体を焼き、海岸に遺棄した罪に問われた46歳の男に、懲役2年6カ月の実刑判決が言い渡されました。東京地裁は交際相手の書き置きによる指示があったと主張する被告側を「到底信用できない」などと断じました。
遺体焼いて海岸遺棄 交際の男に実刑
東京地裁 裁判官
「被告人を懲役2年6カ月に処する」
「被告人を懲役2年6カ月に処する」
判決が言い渡されても微動だにせず、裁判官の顔を見つめ続けた柳瀬宗達被告(46)。
去年、大島町で交際相手の高瀬静香さん(当時37)の遺体を長時間にわたり焼き、骨を砕いたうえで、一部を海岸などに遺棄した罪に問われています。
6月に行われた初公判で、起訴内容を認めた柳瀬被告。弁護側は、高瀬さんは柳瀬被告の自宅で自殺したと述べ、「書き置きにより、火葬し海に散骨するよう指示があった」と主張しました。
柳瀬被告は証拠となる書き置きを遺体と一緒に燃やしています。
次の8月の裁判では、事件を振り返ってどう思うかと問われると。
柳瀬被告(8月 被告人質問)
「遺体を燃やしながら、自分はしてはいけないことをしたと思った。ただ、彼女の望みを叶えてあげたいという思いだった。今は反省している」
「遺体を燃やしながら、自分はしてはいけないことをしたと思った。ただ、彼女の望みを叶えてあげたいという思いだった。今は反省している」
さらに、8日の論告求刑公判では最後に、涙を流しながらこのように話していました。
柳瀬被告(46)
「高瀬さんを最後まで止めることができなかったのを悔やんでいます。残りの人生、二度と罪を犯さないと約束します」
「高瀬さんを最後まで止めることができなかったのを悔やんでいます。残りの人生、二度と罪を犯さないと約束します」
懲役3年の求刑に対し、2年6カ月を言い渡した東京地裁は。
東京地裁 裁判官
「自宅で親密な関係にあった者の死体を発見した場合、直ちに警察や救急に通報するのが常識的な対応。書き置きが残されており、それに従って本件犯行に及んだという部分については、到底信用することができない」
「自宅で親密な関係にあった者の死体を発見した場合、直ちに警察や救急に通報するのが常識的な対応。書き置きが残されており、それに従って本件犯行に及んだという部分については、到底信用することができない」
さらに、高瀬さんは友人との沖縄旅行を予定し、宿泊先も予約していたことから、書き置きをしたとは考え難いとも指摘しました。
裁判官は、「高瀬さんの死亡に関与したと疑われたくないなどの何らかの自己保身の動機で、死亡した事実の発覚を防ぐために犯行に及んだものと推認できる」と断じています。
(「グッド!モーニング」2025年10月31日放送分より)
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