紅葉シーズンの渋滞を緩和するため、この3連休に日光の中禅寺湖や華厳の滝に向かう「いろは坂」で、ある実験が行われました。効果はあったのでしょうか?
日光いろは坂の駐車場を閉鎖
紅葉がピークを迎えている栃木県日光市。中禅寺湖や華厳の滝が人気の観光地でこの時期、深刻なのが渋滞です。
ちょうど1年前、観光地につながるいろは坂の上りは、激しい渋滞が発生し、ほとんど進まない状況になっていました。
通常は25分ほどで通過できる9キロほどの区間が、去年は最大で4時間以上かかったといいます。
栃木県が検証したところ、渋滞の起点となっていたのは、ロープウェイ乗り場のすぐ近くにある2つの駐車場。上空から見ると、いろは坂の上り道路の両脇に位置しています。
ここが満車になると、空くのを待つ車が行列して2車線ともふさいでしまっていたのです。
そこで県はこの3連休の間、道路の左側にある県営駐車場を閉鎖しました。
右側の駐車場に入りたい車は右車線に、左車線は先に進みたい車が流れるようにする実験です。
結果は、正午ごろ順調に車が流れていました。
「いろは坂が混んでいると思ったら、スムーズに来たから、そんなに苦にならなかった」
効果があれば今後も閉鎖を検討
ところが、1日の連休初日は、強風の影響でロープウェイが終日運休に。駐車場の利用客が少なく、対策の効果を確かめることはできませんでした。
そして2日は、付近に設置されたライブカメラの映像を見ると、県の想定通りでした。右車線は駐車場待ちの列ができていますが、左車線はスムーズに車が走っていました。
昼ごろになると、その先の道路が混んでいるのか、一時的に渋滞することもありましたが、その後はまた流れるようになっていました。
「そういう取り組みをしてくれると、色んな場所に行けていい」
「渋滞に使う時間が観光の時間になるのはすごく良い」
11月上旬ごろは紅葉が楽しめる日光いろは坂。栃木県は実験の効果があれば、今後も駐車場の閉鎖を検討するということです。
「観光客の満足度が下がってしまうのが、一番避けなければならないので。うまくいけば、ゴールデンウィークもやろうという話になる」
(「グッド!モーニング」2025年11月3日放送分より)








