社会

グッド!モーニング

2025年11月4日 11:36

26年間「毎日不安だった」逮捕の女 名古屋32歳主婦殺害容疑 被害者の夫と同級生

26年間「毎日不安だった」逮捕の女 名古屋32歳主婦殺害容疑 被害者の夫と同級生
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 26年前に起きた主婦殺害事件で逮捕された69歳の女が、どのような思いで生活していたのか供述しました。

26年間「毎日不安だった」

安福久美子容疑者(69)
「毎日不安でした。事件について報道も見られませんでした。事件発生日になると悩んで気持ちも落ち込んで沈みました。家族や親族がいるので、迷惑をかけられないし、捕まるのは嫌でした。警察が8月に来たので、捕まってしまうのを覚悟しました」

 1999年11月、高羽奈美子さんを殺害した疑いで逮捕された安福容疑者。

高羽奈美子さんの夫・悟さん(69)
高羽奈美子さんの夫・悟さん(69)

 妻を奪われた夫・悟さん(69)は、この供述を静かに受け止めました。

「『枕を高くして寝かせないから早く自首してくれ』と言ってきた。想像したようにやっぱり悩んでいたと思うと、やってきたことは正しかったと思う」
被害者の夫と高校の同級生だった容疑者
被害者の夫と高校の同級生だった容疑者

 悟さんは、安福容疑者とは高校の同級生でした。

「私の印象はすごくおとなしい感じで、どちらかというと暗いという感じでしたので。今でも人を刺せるなんてことは想像できないですね」
高羽奈美子さん
高羽奈美子さん

 安福容疑者は、なぜ奈美子さんを狙ったのでしょうか。高校卒業後も、悟さんと複数回接触があったことが分かりました。

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被害者に「申し訳ない」

「バレンタインに手紙とかチョコレートを」
「バレンタインに手紙とかチョコレートを」

 安福容疑者は奈美子さんと面識はありませんでしたが、奈美子さんの夫・悟さんとは高校の同級生で、部活動も一緒でした。

悟さん
「バレンタインに手紙とかチョコレートをもらっていた。あなたとは交際できませんと傷つけることは言わなかった」
大学の近くに一方的に押しかけトラブルも
大学の近くに一方的に押しかけトラブルも

 思いを断ち切ることができなかったのか、安福容疑者は悟さんの所属する大学の部活動の試合に、友人を連れて応援にきたこともあったといいます。

 悟さんの通う大学の近くに一方的に押しかけ、トラブルになったことも分かっています。

 2人が最後に会ったのは事件発生5カ月前、部活のOB会でした。

悟さん
「『結婚して頑張っている』という感じ。高校時代と雰囲気が変わったなと。元気になって良かったなという印象でしかなかったので、本当に今でも信じられない」
被害者に「申し訳ないと思っている」と供述した容疑者
被害者に「申し訳ないと思っている」と供述した容疑者

 警察の取り調べに容疑を認めている安福容疑者。奈美子さんに対しては「申し訳ないと思っている」と供述しているといいます。

悟さん
「悪いと反省してくれるなら、裁判をスムーズに一審で終わらせて、刑に服してもらいたい。早く裁判を終わらせることが、反省とともに遺族に対する誠意。最高裁までいかないようにしてもらいたい」

(「グッド!モーニング」2025年11月4日放送分より)

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