クマによる人身被害が深刻化するなか、小泉進次郎防衛大臣は5日から自衛隊が秋田県でクマ対応に乗り出すことを明らかにしました。
警察官による駆除も検討
勢いよく入り口の自動ドアに激突するクマ。映像が撮影されたのは青森県の西目屋村役場です。
「最初、風かと思ったが、クマだった。びっくりした感じですね。村内巡回や放送による注意喚起はますます強化したいと思います」
秋田市では、新聞配達中の男性(77)が住宅脇のやぶから出てきたクマに襲われ、右手などにけがをしました。
クマによる人身被害が相次ぐなか、警察庁は警察官によるライフル銃を使用したクマの駆除を検討。4日、警察庁幹部が秋田県を訪れ、駆除の実情や課題などについて聞き取りを行いました。
さらに、5日からは秋田県が要請していた“自衛隊の派遣”が始まります。
「防衛省・自衛隊として、派遣の準備はおおむね整いました。あす以降、支援先の市町村の準備が整い次第、秋田県から示された地域で、順次活動を開始する予定です」
クマスプレーのニセモノ横行
そうしたなか、今売れているのが、クマと遭遇した際に身を守るための「クマスプレー」です。
なかには、唐辛子から抽出されるカプサイシンなどの成分が含まれています。しかし、クマスプレーを巡り、ある問題が起きています。
「消費者が“騙されている”状態です」とSNSで注意喚起したのは、防犯用品やアウトドアグッズなどを扱う会社。なんとクマスプレーのニセモノが横行しているというのです。
「本物がこっちですね。こちらがニセモノです。ラベルがコピーしていて、日本語がおかしい。(安全)クリップがない。かなり精巧なので(見分ける)判断はとても難しい」
藤田さんによると、中国製だというニセモノのクマスプレー。肝心の性能についても問題があるといいます。
本物のスプレーからは黄色い内容物が噴射されるのに対し、ニセモノからは白い内容物が…。噴射力の違いも一目瞭然です。
本物は5秒後も噴射距離を維持しているのに対し、ニセモノは短くなっています。
アメリカでは「噴射距離が8メートル以上」「連続噴射時間が6秒以上」「カプサイシンの濃度は1〜2%以上」などの基準が定められているクマスプレー。しかし、日本にはクマスプレーの規格がないため、濃度の低いものや噴射距離が短いものなども販売されているということです。
クマスプレーを買う際には、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。
「EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)の基準をまず満たしたもの。 インターネット販売ではどこに会社があるか分からないところも結構ある。そういうのを避ければ、一般的には大丈夫かと思う」
(「グッド!モーニング」2025年11月5日放送分より)










