クマ対策で自衛隊の活動が始まった秋田県。6日、クマが出没したのは美術館でした。
富山で「緊急銃猟」市街地に銃声
5日も、市街地にクマが出没。富山市で交通量の多い国道沿いのやぶに、クマが潜んでいます。
午前10時ごろ、やぶの中には盾を構えた警察官、銃を持った猟友会もいます。
銃口を向ける先にクマがいるのでしょうか。国道を車が走るなか、現場に緊張が走ります。警察官がクマスプレーを持ちながら、後ろに下がってきます。
クマの目撃情報があったのは、午前6時20分ごろです。クマが潜むやぶの周りには、住宅や工場、競技場などがあります。
警察や猟友会、市の職員が警戒にあたります。富山市は、自治体の判断でクマを駆除できる「緊急銃猟」を許可しました。銃を構えるハンター。猟友会の他のメンバーも、銃を構えます。
対応に当たる職員が、やぶの中を棒でつついています。すぐ近くにクマがいるのか、猟友会が銃を向けます。
そして「緊急銃猟」による発砲が2発。さらに、もう1発。クマ1頭が駆除されました。「緊急銃猟」は、富山市で4回目です。
クマが潜んでいた場所は…?
中島光輝課長
「プレハブがあって、そこが一番怪しいのではないかと、踏み込む前から皆で共有。中に踏み込むとクマはいきなり襲ってくる可能性が。なるべくハンターは自分たちの安全なところで銃を撃ちたいので、まずはクマを動かしたいという意図で石を投げた。爆竹はもう1頭いるのではという疑いがあり、判断のため鳴らした」
プレハブに 美術館に 各地で出没
突然、道路を横切る黒い物体。体長1メートルほどのクマとみられます。
クマの目撃が相次いでいる秋田県。これは5日午前6時ごろの映像です。
観光地にある美術館の前に、クマが出没。場所は、秋田県仙北市。紅葉の名所としても知られる「武家屋敷通り」のすぐ近くにある美術館です。
「結構でかいという印象。1メートル以上、1メートル50センチ近くある大きな個体。多分、エサを探して悠々と周りを見ながら歩き去っていった。クマが映った5分後に犬の散歩をする人が映っていた。朝方は気を付けてほしい」
5日、秋田県と陸上自衛隊が、クマの捕獲支援について協定を結びました。
松永康則師団長
「箱わなの輸送や設置、猟友会の皆様の輸送。殺処分したクマの輸送。権限と責任の範囲で、当面は活動していくことになる」
陸上自衛隊は、午後から、鹿角市で箱わなの設置などの支援活動を始めました。
自衛隊の活動は、5日から今月末までですが、クマによる被害が続く場合、延長の可能性もあります。
被害いつまで?冬眠しない?
クマの出没は、いつまで続くのでしょうか?
野生のクマが巣穴で冬眠に入る様子を捉えた貴重な映像です。
専門家によりますと、市街地でのクマの出没が相次ぐ今年は、冬眠の時期が遅くなる恐れがあるといいます。
「通常、冬眠に入る12月初旬ごろにはほぼ安心な状態。今年は特に1月くらいまで警戒を続けたほうが良い」
クマの冬眠が遅くなるワケは?
「人里には冬の間でも安定的にクマが利用できる食べ物があって、それを利用することを覚えたクマが最近、増えている。家庭から出る残飯、取り残しの農作物、取り残された柿の実。冬に雪が降り積もる中、柿の実がたわわになっている状態が中山間地域で見られることがある。人里でクマが簡単に安定的に手に入るエサがある限り、クマの冬眠が遅れることになる。被害が発生する可能性がある期間も長くなる」














