5日にクマ対策のため、秋田県に自衛隊が派遣されました。これから現れるクマはより凶暴になっている恐れもあるため、早急に対策を取る必要があります。
秋田で自衛隊支援も武器NG
4日からクマの目撃情報が相次いでいた富山市。クマが見つかったのは、交通量の多い道路です。カメラの前を次々と車が行き交い、近くには住宅もあります。
「(緊急銃猟は)どこでもできるものではないので、判断には気を使います」
新たな展開を迎えたのが秋田県です。
「危機的な状況であると認識しています。色々なニーズを踏まえながら活動していきたい」
多くの被害が報告されている秋田県は、自衛隊の後方支援を受ける協定を結びました。
5日、自衛隊による支援活動が始まりました。今月30日までの間活動しますが、自衛隊法があるため銃など武器は持たず、箱わなの運搬や猟友会メンバーの輸送、駆除したクマの運搬など後方支援に限られます。
そんな人間の動きなどお構いなしのクマ。5日に現れたのは、多くの人が訪れる観光地の美術館でした。体長1メートルほどのクマが、ゆっくりと移動している様子が捉えられていました。その後の行方は分かっていません。
ツキノワグマが「OSO18」化?
深刻化しているクマによる被害。こうした事態を受け自民党は5日、「クマ被害緊急対策プロジェクトチーム」の会合を開きました。
笹川博義委員長
「政府に対して口頭での申し入れをさせて、申し渡しを行ったところでもあります」
ハンターの人材確保や育成、捕獲手当など予算措置について、来週にも提言をとりまとめる方針です。
専門家の藤本靖氏は、これから現れるクマはより危険性が高まると話します。
狂暴化したクマと言えば記憶に新しいのが、おととし捕獲され大きな話題となった「OSO18」です。藤本氏はこう振り返ります。
藤本氏は40年以上、ヒグマを研究。2021年には「OSO18特別対策班」のリーダーになり、およそ2年にわたり追跡を指揮しました。
2019年から2023年までのおよそ4年間、北海道の標茶町と厚岸町を中心に65頭ものウシを襲ったヒグマ「OSO18」。今年、東北や北陸で出没しているツキノワグマも「OSO18」のように肉食化してしまう危険性はあるのでしょうか。
藤本氏はより早い対策班の組織づくりが必要だといいます。
(「グッド!モーニング」2025年11月6日放送分より)










