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クマの出没が相次ぎ、車の運転中に遭遇するケースも増えています。クマの生態に詳しい専門家は、クラクションやライトにも注意すべき点があるといいます。
クマがフェンス乗り越え?
週末も相次いだクマによる被害。北海道では長さ10センチほどの、ハッキリとした足跡が見つかりました。ヒグマのものとみられています。
札幌市内にある円山動物園の園内で、9日午前10時ごろに職員が発見しました。
場所は、ゾウ舎のすぐ裏にある「動物園の森」の中。一般客も入れるエリアです。
名古屋からの観光客
「円山は大丈夫かなと思ったら、本当に出ちゃったね」
「入り口の記念撮影だけして帰ります」
「円山は大丈夫かなと思ったら、本当に出ちゃったね」
「入り口の記念撮影だけして帰ります」
園は安全確保のため正午から臨時休園し、市が痕跡などを調査しました。
動物園の周りはフェンスで仕切られているため、クマはフェンスを乗り越えて侵入したとみられます。獣舎の一部が壊されましたが、他に被害はなくすでに園の外へ出たということです。
札幌市円山動物園 保全・教育推進課長、前野良史さんはこう話します。
「おそらく1頭であろうと。電気柵を設置して、獣舎に入らない形で対応する」
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車を運転中に襲撃 どうする?
9日も各地でクマによる被害が相次ぎました。秋田県では五城目町と美郷町で男女合わせて3人がクマに襲われ、けがをしました。
近くに住む人
「歩いている途中で来たら襲われるかもしれないけど、車でいる限りは、安全だからね」
「歩いている途中で来たら襲われるかもしれないけど、車でいる限りは、安全だからね」
しかし、最近は車でクマに遭遇するケースも増えています。
6日に北海道浦河町で突然車に突進してきたのは、まるまると太った巨大なヒグマです。車のフロント部分には爪の跡とへこみが残っていました。
クマの生態に詳しい、NPO「ピッキオ」の角屋真澄さんはこう指摘します。
「クマが興奮状態に入っているような場合、“逃げるものを追いかける”性質があるので、バックは極力しない方がいい」
クラクションも状況によって、気を付ける必要があるといいます。
「クマの方から車に接近してくる状況であれば、クラクションを鳴らすことで、少しプレッシャーをかける。よけさせられる可能性もありますが、距離がすごく空いている状況でクラクションを鳴らすと、逆に刺激して興奮させる場合もあるので、クラクションは状況による」
(「グッド!モーニング」2025年11月10日放送分より)
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