社会

ABEMA NEWS

2025年11月11日 12:00

「まさに戦争だよ」秋田県のクマ被害が深刻化…小泉防衛大臣、自衛隊派遣で装備には“木銃”を採用

「まさに戦争だよ」秋田県のクマ被害が深刻化…小泉防衛大臣、自衛隊派遣で装備には“木銃”を採用
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 クマによる人身被害が深刻化する中、秋田県からの緊急要請を受け、防衛省がクマ対策支援のため陸上自衛隊を派遣した。

【映像】夜道を走り回る3頭のクマ(実際の映像)

 「まさに戦争だよ」と表現したのは前の秋田知事、佐竹敬久氏だ。「普通に道路を歩いていて、爆撃受けるようなもの。クマは単純に兵器。街の中も、駅からすぐの繁華街にも出ている」(佐竹氏)

 秋田県の今年のクマ捕獲頭数は現時点で1000頭を超え、このペースだと、過去最も多かった2年前の数字を上回る計算だという。県によると、人身被害は今年54件が報告されているが、うち32件が10月中に起きている。

「状況はもはや県と市町村のみで対応できる範囲を超えており、現場の疲弊も限界を迎えつつある」(秋田県・鈴木知事のInstagramより)

 秋田県庁に状況を問い合わせたところ「大変申し訳ないのですが、マンパワーが足りておらず、きちんとした対応できる状況にありませんので、現在、取材はお断りさせていただいてます」と回答があった。

 そんな中、11月5日より、秋田県の要請を受け、自衛隊が派遣された。現行の法律ではライフルなど武器はクマに使えず、わなの運搬や駆除後の解体など後方支援を担う。

 これについてネットなどでは「山中に入る部隊には武器を携行させるべきじゃないか?」「後方支援と言わずライフル使わせてあげてよ」といった声が。これに対し、小泉進次郎防衛大臣は「隊員にいざという時は命を守るための行動を取るようにさせたい」と発言している。

 さらに、小泉防衛大臣によると「仕留めきれず手負いになったクマが凶暴化する恐れがあるため、自衛隊は銃やナイフを携帯せず、木銃を装備している」という。木銃とは、銃剣道の試合で使われる銃の形をした木製の用具だ。木銃で威嚇し、クマとの距離を保ち、クマスプレーなどで追い払う目的で装備されたという。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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