11日の北海道夕張市では今シーズン一番の積雪となり、一時、大雪注意報が発表されました。一方で、沖縄では台風26号の湿った空気や前線の影響で、国頭村で猛烈な雨となりました。記録的短時間大雨情報が発表されました。
想定外の雪で準備間に合わず…住民困惑
夕張市では10日の夜から雪が降り始め、朝には車の上に雪が降り積もっていました。その後も雪は降り続き、降り始め時点でゼロだった積雪が、11日午後には35センチに。
突然の大雪に、雪に慣れている住民も困惑しています。
「えっ、なんか雪が増えているなって、いつの間にか」
「(Q.何か不都合や影響は?)冬靴出すのが遅れました」
「(Q.準備していなかった?)はい」
「(Q.急きょ出した?)はい、そうです」
通学にも影響が出ていました。
街中では、住民が雪かきに追われていましたが、水分を含んだ重い雪に苦労する様子も見られました。
「(Q.重たいですか?)重たい」
想定外の大雪で、こんな問題も起きています。
夕方にかけて、さらに雪は激しくなりました。平年の10倍以上の雪が降り積もった夕張市。市には一時、大雪注意報が発表されました。
北海道では11日に道央、道北を中心に断続的に雪が降りました。
小樽市の石倉山を撮影した映像では、10日は全く雪が積もっていませんでしたが、11日夜が明けると、山肌に雪が降り積もっていました。
札幌市内でも午後から雪が強まり、後ろに見える手稲山も雪化粧となりました。紅葉した木々にも雪が降り積もっています。
午後5時すぎに撮影された映像には、スリップしたのか、車道をはみ出して停止している車が映っています。撮影者によると、路面はシャーベット状で滑りやすい状況だったといいます。
雪は本州でも…。
今シーズン初めて積雪が40センチを超えた“日本一の豪雪地帯”青森県酸ケ湯。10日の夜から11日にかけ、断続的に雪が降りました。
建物の屋根や車には大量の雪が降り積もり、屋根から落ちた雪がたまった場所は3メートルほどの高さになっています。
この日、酸ケ湯温泉の旅館は休館でしたが、除雪車は引っ切りなしに雪をかき出していました。
沖縄は大気不安定 “竜巻”も発生か
北日本で“ドカ雪”となった一方、沖縄県宮古島では強い雨とともに木が大きく揺れていました。
晴れた日には、美しいエメラルドグリーンの海を一望できる伊良部大橋付近では、たたきつけるような激しい雨が降る中、橋から滝のように流れ落ちる雨水も。
沖縄本島、本部町から見える美しい海。日が暮れるとともに変化していく海の色。そして真っ暗になると、激しい横殴りの雨が降り注いでいました。
名護市ではライトに照らされた激しい雨の中、ランニングする人の姿も見られました。
11日に沖縄各地で降り続いた雨。気象庁は、猛烈な雨が降っているとして、相次いで記録的短時間大雨情報を発表しました。国頭村東部付近では、午後6時までの1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられます。
さらに、渦を巻くようにして進んでいく、空から地上に伸びた灰色の雲。小浜島では、竜巻とみられる突風も発生しました。
沖縄や奄美では、14日にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。
沖縄で天気が不安定となった原因は…。
台風26号が直撃したフィリピンで死者 沖縄接近か
週末にフィリピンを直撃し、沖縄に近づいている台風26号です。
フィリピンでは、今月4日にも台風25号が上陸。224人が死亡、109人が行方不明となるなど甚大な被害を及ぼしました。
その爪痕がまだ残る中、スーパー台風と報じられるほど強い勢力となった、台風26号が上陸しました。2週連続で強風と大雨に襲われました。
強風にあおられた高波が一気に堤防を乗り越え、建物の中まで到達する様子も映っています。
さらに、建物の2階から撮影された映像でしょうか、カメラを下に向けると、すでに周りは冠水しています。
再びカメラを上に向けた次の瞬間、周囲の建物の高さを超えるほどの高波が…。
さらに撮影を続けていると、建物をのみ込んでしまうほど巨大な波が…。思わずカメラを下げ、慌てる撮影者の様子も。
11月にこれほど勢力の強い台風が発生した原因について、三重大学大学院の立花義裕教授はこう分析しています。
一方、北日本でまとまった雪が降っていることについては…。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年11月12日放送分より)
テレ朝天気


















