愛子さまが初めての海外公務のため、ラオスへ出発されました。なぜ最初の行き先がラオスだったのか。実は、皇室との深いつながりがありました。
愛子さま「がんばってきます」なぜラオス?
羽田空港に姿を見せた、愛子さま。
宮内庁職員らの見送りに「精一杯がんばってきます」と応え、飛行機に乗り込まれました。
愛子さまが外国を公式訪問するのは、今回が初めてです。
去年から、国際親善に関わる公務を本格化させた愛子さま。ケニアの大統領夫妻らと“宮中ランチ”を行ったり、大阪・関西万博で各国の担当者らと交流したりしてきました。
満を持しての外国公式訪問となるわけですが、その行き先は東南アジアのラオスです。人口およそ750万人。面積は本州と同じくらいのラオス。なぜ訪問先に浮上したのでしょうか?背景に2つの節目がありました。
その一つが、今年、日本とラオスが外交関係を樹立して「70周年」にあたること。この機会に、愛子さまはラオス政府から招待を受けたのです。
皇室ともゆかりがあるラオス。2012年には当時皇太子だった天皇陛下がラオスを訪問し、民族衣装を着て現地を視察されました。
「貴重な思い出として、私の心に長くとどまることと思います」
愛子さまのラオス訪問に先立ち、天皇陛下は雅子さまも交え、この民族衣装をご覧になりながら当時のお話をされたそうです。
そして、もう一つの節目が…。
「ラオス政府の方々から日本の海外協力隊の活動について高く評価をいただいて、心からうれしく思いました」
JICA=国際協力機構の「海外協力隊」。これまで、延べ99カ国におよそ5万8000人が派遣され、途上国の支援にあたってきました。
ラオスの主食もコメですが、日本式の稲作を伝えたのが海外協力隊だといいます。実は、協力隊が初めて派遣された国がラオス。今年は、それから60周年の節目なのです。
大西規夫さん(84)
「東宮御所に伺ってその時に撮った写真」
初代隊員としてラオスに派遣された大西さん。当時から皇室とのつながりがあったといいます。
「ラオスに派遣されるにあたって、激励して頂いた陛下のお言葉が今も焼き付いている。愛子さま(の訪問)によって両国間の強い絆がさらに強まると思う」
愛子さまは夜にはラオスに到着され、18日にトンルン国家主席を表敬訪問し、副主席が主催する晩餐(ばんさん)会に出席される予定です。







