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クマの被害が過去最悪となる中、政府は自衛隊のOBや警察のOBに協力を呼びかける方針です。番組では「なんとか力になりたい」と、それに応えようとする元警察官を取材しました。
元職務質問のエキスパート
17日、岩手県岩泉町の住宅街に現れた2頭のクマ。カキ(柿)の木に登り、前足を使って器用にカキをたぐり寄せて食べています。
近隣住民
「こんなことは今までなかった。よほど山に食べるものがないから。困ったもんだな」
「こんなことは今までなかった。よほど山に食べるものがないから。困ったもんだな」
今年4月から10月までのクマによる人的な被害は196人に上り、過去最多に…。政府は警察や自衛隊のOBに協力を要請し、狩猟免許の取得を促す方針です。
そんな中、早速「力になりたい」と立ち上がった人もいます。
レスリングのコーチとして、選手に投げ技を指導する男性。警視庁の元警察官・佐伯尚哉さん(40)です。
「(Q.警察辞めてどれくらい?)2年くらいですね」
「(Q.所属は?)二自らです」
「(Q.所属は?)二自らです」
おととしまで警視庁の第二自動車警ら隊、通称「二自ら」に所属していた佐伯さん。「二自ら」は職務質問のエキスパートが集められた精鋭部隊です。
佐伯さんは新宿の繁華街などで取り締まりを担当し、薬物犯や強盗犯など自分より体が大きい屈強な相手を何度も検挙してきました。
試しに体重が100キロある小川カメラマンが組ませてもらうと、一瞬で上がりました。
佐伯さん
「体重はあんまり関係ない。体重移動が大事」
「体重はあんまり関係ない。体重移動が大事」
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「クマ投げる覚悟」警察OB
佐伯さんは自らの経験を生かしつつクマの被害が相次いでいる地域で、覚悟を決めて働きたいと考えています。
「たぶん、みんなイメージすると思う。自分がクマと対峙(たいじ)したらって。そうなると…たぶん本当に一回投げようとするとは思う」
「(Q.組んだら投げないといけない?)倒さなきゃいけない。実際に対峙しないと分からないですけど、死ぬか生きるかになると思うので。覚悟を決めていくのが一番いいんじゃないのかなと思う」
「(警視庁時代も相手が)刃物持ってるとか、注射器持って暴れてるとかもあったんで。いざとなった時に110番の応援要請じゃないですけど、行った時に一番は覚悟してないと止まっちゃいますよね。足が止まっちゃうんで。何でも覚悟しておけば、すっと行ける」
「(Q.組んだら投げないといけない?)倒さなきゃいけない。実際に対峙しないと分からないですけど、死ぬか生きるかになると思うので。覚悟を決めていくのが一番いいんじゃないのかなと思う」
「(警視庁時代も相手が)刃物持ってるとか、注射器持って暴れてるとかもあったんで。いざとなった時に110番の応援要請じゃないですけど、行った時に一番は覚悟してないと止まっちゃいますよね。足が止まっちゃうんで。何でも覚悟しておけば、すっと行ける」
周囲にも「協力したい」と話す警察OBは多くいるといいますが、まだ政府からの協力要請の具体的な中身が見えてこないため、少し戸惑っていると話します。
「元愛知県警の方とか、元同僚の警視庁の二自らの方もいるんですけど、こういう本当に今まさにすぐ動かなきゃいけない状態で、いろんなアイデアを出し合っているんですけど、実際に行くとなると、どうやって行ったらいいのかという、どういうふうな手順なのかもあるし」
こうした声が上がっていることについて、環境省の担当者はこうコメントしています。
「そういった声が上がってくることはありがたいと思います。現状はクマ被害が出ている自治体に直接問い合わせてほしいです。国としても、警察OBなどの人員の具体的な募集方法はこれから検討していきます」
(「グッド!モーニング」2025年11月18日放送分より)
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