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安倍晋三元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われている、山上徹也被告の第8回公判。前回に続いて、母親への証人尋問が行われました。また、被告の妹が初めて出廷し、証言しました。
母親「ごめんな」も脱会はせず
山上被告の母親
「私が加害者だと思います」
「私が加害者だと思います」
山上被告の生い立ちが事件にどう影響したのか。前回同様、ついたての向こうで母親が弁護側の質問に答えました。
山上被告の母親
「献金をしたり、子どもたちをほったらかしにしたりして、教会に尽くしたら家がもっとよくなると思いました」
「献金をしたり、子どもたちをほったらかしにしたりして、教会に尽くしたら家がもっとよくなると思いました」
淡々と話しながらも、時折申し訳なさそうに声を落とす母親。ただ“旧統一教会とのつながり”については。
山上被告の母親
「信仰はしています。籍はありますが、実際には行っていなくて、家で本を読んだりしています」
(Q.脱会はできますか?)
「うーんできるか…今ここでは答えられません」
「信仰はしています。籍はありますが、実際には行っていなくて、家で本を読んだりしています」
(Q.脱会はできますか?)
「うーんできるか…今ここでは答えられません」
一方の検察側は冒頭陳述で「山上被告の生い立ちは刑罰を大きく軽くするものではない」と主張しています。検察側の質問で明らかになったのは、山上被告が事件を起こすまでの3〜4年、母親とほとんど関係を断っていたということです。
山上被告の母親
(Q.被告の家に食べ物を持っていくことはありましたか)
「買い物して、チーズなどをドアに掛けたりとか。正月に帰ってこなかったので、おせち料理の1人分をかけました」
(Q.被告の家に食べ物を持っていくことはありましたか)
「買い物して、チーズなどをドアに掛けたりとか。正月に帰ってこなかったので、おせち料理の1人分をかけました」
事件が起きた年の正月には、母親がおせちを届け「あけましておめでとう」とメールを送りましたが、山上被告からの返信はなかったといいます。また、教会側から返金されたお金の一部を山上被告に送金していたことも明かされました。
2日間にわたる尋問が終わると、母親は。
山上被告の母親
「てっちゃん、ごめんな」
「てっちゃん、ごめんな」
裁判官
「発言はやめてください」
「発言はやめてください」
山上被告は数秒、母親に目を向けた後、すぐに下を向いて、まばたきを繰り返しました。
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山上被告の妹 初出廷
続いて法廷に立ったのは、山上被告の妹。母親同様、表情をうかがうことはできません。
山上被告の妹
「今まで人に自分の生い立ちをほとんど話したことがありません。思い出すことがつらくて涙が出てしまうので、話すことができなかったからです。なるべく忘れようと思って生きてきました」
「今まで人に自分の生い立ちをほとんど話したことがありません。思い出すことがつらくて涙が出てしまうので、話すことができなかったからです。なるべく忘れようと思って生きてきました」
家族で唯一、山上被告と接見していた妹が涙ながらに語ったのは、旧統一教会への信仰にのめり込んだ母親とのエピソードでした。
山上被告の妹
「母は私のことは無関心。40度の熱を出しても統一教会の活動に行ってしまう。祖父が倒れた時に、供養できるように献金すると言っていました。理解できなかった。何を言っているんだ、この人はと思いました」
「母は私のことは無関心。40度の熱を出しても統一教会の活動に行ってしまう。祖父が倒れた時に、供養できるように献金すると言っていました。理解できなかった。何を言っているんだ、この人はと思いました」
さらに。
山上被告の妹
「私と徹也と2人だけでも児童養護施設に行けばよかったと後悔しています」
「私と徹也と2人だけでも児童養護施設に行けばよかったと後悔しています」
ひざに手を置き、力ない様子で話を聞いていた山上被告。閉廷後、妹を見て何度か口を動かしていました。
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