社会

ABEMA NEWS

2025年11月22日 14:15

何度も離婚を考える バツ4の母「自分が幸せな表情を見せることが、子どもにとって一番の幸せ」「年下の彼からプロポーズされて、5回目を検討中」

何度も離婚を考える バツ4の母「自分が幸せな表情を見せることが、子どもにとって一番の幸せ」「年下の彼からプロポーズされて、5回目を検討中」
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 2024年の離婚件数は18万5895組にのぼった。性格の不一致や金銭感覚のズレ、浮気などの理由で、およそ3組に1組は離婚すると言われる時代だ。

【映像】バツ4女性が“5回目の結婚”を検討してる8歳年下のパートナー(顔出し)

 事実婚などの選択肢もあるなか、なぜ結婚を選び、離婚に至るのか。『ABEMA Prime』では、4度の離婚を経験した当事者に話を聞いた。

■結婚&離婚を繰り返すバツ4の女性

Sayakaさん

 東京都内在住で心理カウンセラーとして働くSayakaさん(48)は、4度の結婚と離婚経験を持つ「バツ4」だ。最初の結婚は23歳で、28歳、35歳、41歳と重ねた。2回目と4回目は同じ相手だという。子どもは5人いて、「一緒には住んでいないが、しょっちゅう会うため関係は良好だ」と語る。なお最初の相手とは、現在も飲みに行く間柄だそうだ。

 4度も離婚した理由は「自分自身と子どもたちの“最高の幸せ”を考えた結果」だという。「結婚当時は、パートナーシップがうまくいかず、イライラして子どもに愛情を渡せなかった。パートナーを変えてでも、自分が愛情を渡せる状態にしないといけない。自分が幸せな表情を見せることが、子どもにとって一番の幸せだ」。

 4回とも名前は変わり、あらゆる手続きは「ルーティングというか慣れた」と笑う。ちなみに、いま「8歳年下の彼からプロポーズされて、5回目の結婚を検討している」そうだ。

 子どもの親権については、「すべて元夫が持っている」といい、「かわいさだけであれば、絶対に連れて行き、そばに置きたい。ただ、私が一番心配していたのは、経済力と安定的な教育環境だった。シングルマザーとして連れて出たときに、勉強をどこまでケアできるか。元夫たちは職業も実家もしっかりしていたため、私が時々会いに行く方がいいと思った。そのおかげで上の2人は大学に入れた」。

 こうした現状に、子どもはどう思っているのか。小学校6年で親の離婚を経験した、Sayakaさんの次男・光汰朗さん(18)は「つらかった。必死に説得したが、母親の意志が固かったので理解した」。母不在の生活については、「周囲に『かわいそう』と言われるが、自分の中にそういう気持ちは全然ない。形は違えども家族だ。年の離れた友達感覚で仲良くしている」と語った。

■母親の複数回離婚で苦労した芸人

大波康平

 お笑いコンビ「タモンズ」の大波康平は幼少期、母親の複数回離婚で苦労したという。「母子家庭で寂しかったが、小学6年生で親が再婚して、父親がいる人生を期待した。いざ再婚すると、義父の連れ子と、僕に対する愛情の差を感じた」。

 そして、「『望んだ幸せはこれじゃない』となり、義弟をいじめてしまった。すると義父が母に『どんな教育してきたのか』と言って、仲が悪くなり離婚した。母は当時、義父のことを愛していたと思うが、義父側に付かず、僕ら側に付いてくれた。だから今でも親子関係は良好だ。嫌な思い出だが、ギリギリ耐えられた」と明かす。

 大波は「当時は子どもだから『なぜ平等にしてくれないのか』とモヤモヤしていたが、大人になって、血のつながりのある子と、連れ子を平等に愛せるのかと感じた。僕には娘がいるが、いま離婚・再婚して、平等に愛せるのかわからない。円満にするなら、連れ子に何倍も愛情を注ぐくらいでないと差が出てしまうのでは」と考えている。

■複数回離婚者の傾向

鈴木啓太氏

 再婚専門の結婚相談所「リスタート」を運営している鈴木啓太氏は、「うちでは“出戻り”も約1割いる。初婚と再婚はうまく行かないケースが多いが、再婚同士は結構うまくいっている」と語る。

 複数回離婚者には「勢いで離婚・再婚を選びがち」「熱しやすく・冷めやすく・惚れやすい」「自分の意見を譲れない」「面食い(見た目重視)」「経済的に自立している女性」「モテる(イケメン・美女)」といった特徴が多く見られるという。

 相談対応の経験から、「複数回離婚者は、好きになるスピードが速い。すぐにほれるのは、相手のすてきな部分を見つけられているということ。そういう人は、社交的で友人も多い特徴があり、『この人に決めた』と猪突猛進で再婚を決めるケースが多い」と説明する。

 初婚と再婚のペアがうまくいかない要因としては、「初婚者の方が、結婚後のイメージをしっかり持てていないケースが多い。シングルマザーやシングルファザーと初婚者が結ばれると、初婚者は『子どもが自分に懐く、楽しい3人家族』をイメージするが、実際にはそうでないこともある。そのギャップからうまくいかない」と考察する。

 複数回離婚については「性格も結婚してみないとわからない部分はある。嫁姑問題や仕事など、成長につれて考えも変わるため、どこかで考えが不一致になることはあるだろう。そこで我慢し続けるか、別れて100点を目指せる相手を探すかは、本人同士の問題だ。バツを重ねることは確かにネガティブだが、幸せになるための選択肢ではある」とまとめた。

(『ABEMA Prime』より)

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