ラオスから帰国された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。初めての海外公務に「充実した心に残る訪問となりました」と感想を寄せられました。(11月22日サタデーステーションOA)
愛子さま「充実した滞在」ラオス訪問終え帰国
海外での公務を終え、けさ帰国された愛子さま。出発前は海外へ行くのも7年ぶりとあって、“緊張している”と話されていましたが。
「充実した滞在を終えてこちらに戻ってこられたことをありがたくうれしく思っております」
愛子さまにとって初めてとなった海外公務、どのようなものだったのでしょうか。訪問されたのは、東南アジアのラオス。今年は日本との外交関係樹立70周年の節目の年にあたります。到着翌日。淡い黄色の着物姿で出席した晩餐会では、ラオス語を交えながら外国訪問で初めてとなるお言葉を述べられました。
「両国関係の発展に情熱を注ぎ、様々な困難を乗り越え、力を尽くしてこられた方々に思いを馳せるとともに、今後、私たち若い世代が先人たちの歩みを受け継ぎ、両国の懸け橋となってラオスのチャンパーや日本の桜のように、美しい花を咲かせていくことができればと思います。コー・コープ・チャイ・ラーイ、ニョック・チョーク(どうもありがとうございました、乾杯いたしましょう)」
ラオス語の挨拶の裏には、入念な準備があったといいます。
「練習ということで2、3回愛子さまが『コー・コープ・チャイ・ラーイ、ニョック・チョーク』っておっしゃっていた」
出発前、愛子さまへラオスの歴史などをご進講した菊池教授。
「私はネイティブでないのでおこがましいんですけど、そういう発音でよろしいと思いますと申しあげた。メモを本当によく取ってくださって、こちらの反応もみながら両陛下も愛子さまも話を聞いてくださった」
天皇陛下が愛子さまに質問をうながすようなご様子もあったそうです。
民族衣装も着用 陛下からつなぐ交流
実は天皇陛下も13年前に訪問されていたラオス。世界遺産の街ルアンパバーンを訪れた際には、民族衣装を着用されました。
「(民族衣装を)国家副主席から頂きまして(Q着心地は)着心地はとてもいいですね」
同じ場所を訪問された愛子さまも、ラオス政府側から贈られた、淡いピンク色のブラウスと紫色の肩掛けなどの民族衣装を着用。2着あった民族衣装を着るタイミングは決められていなかったものの、愛子さまが女官らと相談し寺院や表敬訪問といった場にふさわしい装いを選ばれたといいます。側近によりますと、民族衣装姿はラオス側からとても好意的に受け止められたといい、先人たちや天皇陛下が繋いでこられたラオスとの縁を、愛子さまがより深められた形です。
「若い世代に日本とラオスの絆や交流をつなげていくという意味でも今回の訪問はとても大きな意義があるのではないかなと」
今回ラオスが選ばれた背景には、ほかの狙いもあったのではと専門家は指摘します。
「(ラオスは)比較的時差がなくて2時間ほど。今後はもう少し距離が長いとか時期的にも長い(公務)ということが海外訪問の場合考えられると思う。本格的スタートに繋げていくというか、最初は経験を積んでもらうという点で近いラオスだったんだと思います」
手話を披露 悠仁さまは伊豆大島を訪問へ
活動の場を広げられているのは、成年式を終えられた悠仁さまも同じです。22日、秋篠宮妃紀子さまと共に向かわれたのは東京・伊豆大島。2013年に土砂災害で亡くなった犠牲者のため、慰霊碑に花を手向けられました。悠仁さまが自然災害の被災地を訪問されるのは初めてのことです。
「今は(ご家族と)一緒に行くことで公務に慣れるというか、学生が終わった後本格的に(公務を)やる助走になっているんだろうなとは思います」
夜には、聴覚障害者の国際スポーツ大会、デフリンピックのオリエンテーリング競技に出場する日本の選手団と懇談。悠仁さまも「お会いできてうれしいです」と、手話を披露されました。23日は競技を観戦される予定です。
