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大分市の佐賀関地区を襲った大規模火災。これまで立ち入りが制限されていた区域に入った被災住民たち。被害を目の当たりにして、悲しみが広がりました。(11月22日OA「サタデーステーション」)
報告・棚井忠夫ディレクター
「午前8時半です。避難している住民がバスで火災があった場所へ向かいます」
「午前8時半です。避難している住民がバスで火災があった場所へ向かいます」
大分市佐賀関の大規模火災発生から5日目。被災者が自宅の被害を確認するため、立ち入りが制限されていたエリアに入りました。確認をおこなった被災者は76人にもおよびました。
サタデーステーションが話を聞くことができたのは、住宅が規制エリアの北側にある親子。
実家が被災した男性(息子)
「どうなっているか自分の目でみたい」
被災した住民(母親)
「位牌と写真を持って逃げただけ。着の身着のまま」
「どうなっているか自分の目でみたい」
被災した住民(母親)
「位牌と写真を持って逃げただけ。着の身着のまま」
息子だけが自宅を確認しに行くといいます。息子が撮影した自宅周辺の家々があったはずの場所は骨組みすら残っていません。自宅は、かろうじて残る骨組みがあるだけで、それ以外はガレキとなっていました。
今回の火災では、1人が死亡、建物被害はおよそ170棟におよびます。規制エリア内では、未だに消火活動がおこなわれているため、滞在時間は数十分しかありませんでした。
その後、待っていた母親に自宅の映像を見せると…
被災した住民(母親)
「これベランダ?何もないってことやな。下にガレキが溜まっているのよな、なんもない、しょうがない。主人は7年前に亡くなったんです。全部なくなった。アルバムも無いし。なにもかも無くなってしまった」
「(Q今後の生活再建に向けて被災証明の手続きとか)まだ鎮火ではないから、そういう(罹災証明書の発行)のはできないで、何も進んでいない」
「これベランダ?何もないってことやな。下にガレキが溜まっているのよな、なんもない、しょうがない。主人は7年前に亡くなったんです。全部なくなった。アルバムも無いし。なにもかも無くなってしまった」
「(Q今後の生活再建に向けて被災証明の手続きとか)まだ鎮火ではないから、そういう(罹災証明書の発行)のはできないで、何も進んでいない」
最新の鎮火状況について、現地で調査する専門家に話を聞きました。
大分大学 小西忠司客員教授
「山の方がまだ高温状態なので、延焼の有無の調査に入りました。1か所、白煙の上がっているところがあって、少しはがすと120℃まで上がって、空気が入るともう少し高くなりました。70℃の熱源が1つでも残っていると延焼の可能性があるので落ち着いたとは言えません」
「山の方がまだ高温状態なので、延焼の有無の調査に入りました。1か所、白煙の上がっているところがあって、少しはがすと120℃まで上がって、空気が入るともう少し高くなりました。70℃の熱源が1つでも残っていると延焼の可能性があるので落ち着いたとは言えません」
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