今年最後の3連休。人気観光地の箱根には、圧巻の紅葉を求めて観光客が殺到。どこもかしこも大混雑となっています。
“神秘的茶室”1時間待ち行列
バス乗り場にも人、電車のホームにも人、駅前の商店街にも人。さらに、人気スポット大涌谷に向かう道も大渋滞。3連休初日の箱根はどこもかしこも大混雑です。
なかでも、箱根美術館の中にある絶景スポットには、最大で1時間待ちの行列ができました。
「今年はすごい。いつもこんなに並ばない」
並んだ先にある絶景とは…？
行楽日和となった3連休初日。日本各地の紅葉スポットではモミジが真っ赤に色づいていました。
東京・外苑前。ライトアップされたイチョウ並木の下には人々がすし詰め状態。身動きが取れないほどです。
人気観光地の箱根。午前9時すぎ、オープン前から長い列ができるその先は、およそ400本、真っ赤に色づいた紅葉が織りなす絶景。息をのむような景色に、多くの観光客たちがカメラを向けます。
「紅葉の箱根が初めてで、すごくきれいだなと思いました。この赤とか特にかわいいです」
開館と同時に大にぎわいのなか、さらに長い列ができていたのが、庭園の中にある茶室です。紅葉が黒いテーブルに反射して、鏡のように映し出される姿が人気で、お茶と和菓子を楽しむことができます。
「すごくきれい。机の所に映ったりして、そういうのを今年は見ようということで、みんなでここを目当てに来ました」
最大1時間待ちとなった22日。こちらのご夫婦、連休の人の多さに目を丸くしていました。
「今年はすごい。いつもこんなに並ばない。こんなに並んだの初めて」
大渋滞「1キロ進むのに80分」
箱根美術館で出会ったのは、横浜から車でやって来たご家族。子どもたちはおそろいの洋服で紅葉狩りを楽しみます。
「（Q.この後はどこに行きますか？）大涌谷に。黒たまごに行こうかなと」
その大涌谷はというと…「ここから大涌谷駐車場まで80分以上かかります」と書いている看板が立っています。
ここから大涌谷の駐車場まではおよそ1キロ。普段なら5分あれば着く場所です。渋滞でほとんど動かなくなってしまった道。少しずつ進みますが、あまりの長さに諦めたのか引き返す車も。その後も、止まったり進んだりを繰り返して、1時間かけて到着することができました。
「（渋滞に捕まったのが）仙石原なんだけど、ナビだと17分だけど80分くらい」
「（Q.じゃあ4倍くらい）そうです。ここに来るために頑張りました」
大涌谷に向かった、あの家族も…。
「渋滞があと1時間くらいなのでお菓子を食べて暇をつぶしてます。おいしいですか」
優月さん（4）
「おいしい〜」
愛美さん（8）
「は〜い！」
1.5キロの大渋滞。箱根美術館から大涌谷まで普段は10分ほどの道のりですが、1時間かけてようやく到着です。
ソフトクリームを一口。アイスを食べると、舌は真っ黒け。
念願だった黒たまごも味わい、箱根名物を満喫しました。
大涌谷はどこも大にぎわい。澄んだ青空が広がり、きれいな富士山と一緒に写真を撮ろうと、撮影スポットには行列ができていました。
「映えていていい写真が撮れました」
「（Q.点数をつけるとしたら何点？）富士山と大涌谷のたまごがベストな感じなので、100点です！」
圧巻の紅葉×石像 静寂の寺
3連休初日の箱根はどこもかしこも大混雑。
バス乗り場にも人、電車のホームにも人、駅前の商店街にも人。人で埋め尽くされています。
「（Q.何を持っているの？）せんべい！」
「人が多いですね」
「車で来たからね。30分くらいのところが1時間以上かかったね」
一方、観光地の喧騒がうそのように静かなのが、鳥のさえずりが響き渡る長安寺。箱根にいながら小京都のたたずまいが感じられます。一体一体違う表情の石像が点在し、色鮮やかな紅葉とのコントラストが圧巻です。
「とてもきれいです。アメリカにはこれほど素晴らしい紅葉はありません。本当に素晴らしい場所で、忘れられない思い出になると思います」
（「グッド！モーニング」2025年11月23日放送分より）