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年末年始に書き入れ時を迎える高速バスで、意図的に隣に人が座らないようにする迷惑行為が横行しています。何が起きているのでしょうか。
高速バス「相席ブロック」多発
首都圏を中心に、高速バスを運行している「JRバス関東」。頭を悩ませているのが…。
JRバス関東 小野寺海渡さん
「この座席に座る方が、実際は乗車しないのに隣を予約して、決済はせずに(直前で)キャンセルする。隣に座るのをブロックするような行為なので、相席ブロックと呼んでおります」
「この座席に座る方が、実際は乗車しないのに隣を予約して、決済はせずに(直前で)キャンセルする。隣に座るのをブロックするような行為なので、相席ブロックと呼んでおります」
「相席ブロック」とは、利用者が自分が座る席とは別に隣の席を一緒に予約。出発時間の直前に片方をキャンセルするというものです。
エスカレートすると、自分の前後・隣をすべて予約して、空席にするのを狙う人もいるそうです。
本来であれば、乗車できた人が利用できず、バス会社は得られたはずの売り上げを逃すことになります。
「連日、複数の便で発生していたような状況です。キャンセル料が比較的安価なので、それも理由ではないかと」
路線によって異なりますが、出発時刻までキャンセル料が110円と安く設定されているものもあります。
高速バスは長時間の移動になるケースも多いため、どうしても隣に座る人が気になりがちです。
街の人(30代)
「マナーのない人だと嫌かも。足をすごく組んでくる人とか」
「(『相席ブロック』は)身勝手だとは思いますけど、やばいおじさんとかだったら嫌ですもんね。選べればいいけど、選べないですからね。『席ガチャ』みたいなもんじゃないですか」
「マナーのない人だと嫌かも。足をすごく組んでくる人とか」
「(『相席ブロック』は)身勝手だとは思いますけど、やばいおじさんとかだったら嫌ですもんね。選べればいいけど、選べないですからね。『席ガチャ』みたいなもんじゃないですか」
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対策を取るバス会社も
この「相席ブロック」対策に乗り出したバス会社もあります。
西日本鉄道は去年12月、それまで一律110円だったキャンセル料を、乗車日前日と当日は運賃の50%まで引き上げました。
JRバス中国も、一部の路線でこれまでの一律100円から出発の24時間前以降は運賃の50%に、さらに出発2時間前からは運賃の100%に変更しています。
街の人(20代)
「迷惑する人が減るのであれば、すごくいい対策だなと思います」
「迷惑する人が減るのであれば、すごくいい対策だなと思います」
わざと空席を作ることの違法性は?
わざと空席を作る行為に違法性はないのでしょうか。
キャンセル問題に詳しい
大塚康貴弁護士
「お金を払うつもりがなくて予約をしているので、バス会社をだまして、財産上の利益を取得したことになりえる。まずは詐欺罪というものが考えられる。不当な『相席ブロック』で業務が混乱させられているということで、偽計業務妨害(罪)に該当する可能性がある」
大塚康貴弁護士
「お金を払うつもりがなくて予約をしているので、バス会社をだまして、財産上の利益を取得したことになりえる。まずは詐欺罪というものが考えられる。不当な『相席ブロック』で業務が混乱させられているということで、偽計業務妨害(罪)に該当する可能性がある」
バス会社としては、悪質なキャンセルを繰り返す利用者の予約を制限するなどのシステム改善も選択肢だといいます。
「アカウントチェックを厳しくするとか、個人情報をもっと厳しく入力させるとか、アカウント作成時に本人確認をより(厳しく)するような、申し込みの仕方をするというのも一つ」
(「グッド!モーニング」2025年11月24日放送分より)
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