空気が乾燥し、各地で火災が頻発しています。23日の夜に茨城県の廃プラスチック加工工場で発生した火災は今も燃えていて、鎮火のめどは立っていません。
廃プラ工場 1万平方メートル焼失
広い範囲で燃え盛るオレンジ色の炎。無数の場所から黒煙が高く立ち上っています。
24日午後5時半ごろに撮影された廃プラスチック加工工場の映像。発生から18時間以上が経過していますが、火は勢いよく燃え続けています。
「目の前で炎が上がっているから心配で。破裂するようなバーンって音。昨夜、一睡もしていないんで。火事で」
警察や消防によると、出火元は敷地内にある廃プラスチックのチップが入った袋状の容器とみられ、これまでにおよそ1万平方メートルが焼失。工場内にいた従業員2人は避難して無事でした。
住民からは、風による延焼を心配する声が聞かれました。
「南風が不安です。土手のこっち側がうちですから、まともに(火が)来ちゃいますから」
佐賀関 69世帯108人が避難生活
強風が被害を広げた大分市佐賀関の大規模火災。発生から1週間が経ちますが、今も鎮火には至っていません。
24日時点で69世帯、108人が避難生活を余儀なくされています。
「仮設住宅。被災者はそれを一番期待している」
24日、大分市は初めて住民説明会を開催。参加したおよそ270人の住民に、支援制度などについて説明しました。
罹災(りさい)証明書は住宅が全焼した世帯を対象に25日から発行します。
質疑応答では、被災者から「いつ家に入れるのか、避難所にいつまでいられるのか」という質問が出たほか、「インフルエンザが避難所で広まらないような対策を取ってほしい」という要望がありました。
被災者支援を巡っては、大分ならではの取り組みもあります。避難所のすぐ隣のスペースには、別府市からの温泉支援として入浴設備の設営が行われています。
設置された浴槽には別府市内でくみ上げた源泉100%の湯が使われるということで、担当者は「避難生活をされている方々の気持ちが少しでも癒やされてほしい」と話しています。
大分市の24日の調査では、半島側で1カ所、飛び火した無人島で5カ所の熱源が確認されたということです。
一部の住民からは避難生活の長期化を懸念する声が上がっています。
(「グッド!モーニング」2025年11月25日放送分より)










