解散したグループ「TOKIO」に所属していたタレントの国分太一さんが、番組降板を巡る日本テレビの対応について、日弁連に人権救済を申し立て、その後の状況について午後2時から会見を開きました。会見の詳細をまとめています。
午後2時 国分太一さん 会見始まる
国分さんは午後1時56分、会見の会場に到着、一礼して着席しました。黒いスーツと黒縁の眼鏡を身につけた国分さんは、席に着くと深く息を吐きだしました。
まず、弁護士が記者会見の趣旨を説明しました。国分さんは隣に座り、時折うつむいたり上を見上げていました。
午後2時10分 国分さんが謝罪 「自らの行動により傷つけた当事者に心からお詫び」
国分さんが立ち、発言しました。国分さんは 「自らが取った行動により、傷つけてしまった当事者の方に、遅くなりましたが、また直接ではなく、このような形になり、大変恐縮ですが、心からお詫びの気持ちをお伝えさせてください。本当に申し訳ございませんでした」と話しました。そしてファンに対し「自分の口で説明するのに時間がかかり申し訳ない」と話しました。
その後、着席して、経緯を説明しました。
午後2時15分ごろ TOKIOのメンバーについて「感謝しかない」
国分さんは「自分の状況や立場の自覚足りなかった」「あぐらかいていた」と述べ、また涙ながらに「数日間ですべてを失った」と述べました。国分さんは「どの行動がコンプライアンス違反か答え合わせ出来ず」、「過去の行動が日本テレビにコンプライアンス違反と認定の可能性」があると述べました。
またTOKIOのメンバーについては、声をつまらせ「今でも折に触れ声をかけてくれる城島と松岡には感謝しかない」と述べました。
一連の問題を受けて外部の専門家による研修を複数回受けたことを明らかにして、「改めて分かったことは私の人生のほとんどはTOKIOだった」と話しました。今後については「身の振り方ついては考えていません」としています。
また国分さんは「この場をお借りして私事ではありますが、家族にも一言伝えさせてください。妻と子供にはただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。家族の日常を奪ってしまいました」と、家族について涙ながらに述べました。
午後2時18分ごろ 番組降板の経緯など 記者からの質問に答える
その後、国分さんは記者からの質問に答えました。
国分さんは「(日本テレビの)執行役員の方からその場で(番組の)降板を告げられました。そんな事があるなんて頭の中に全くなかったので頭が真っ白になり、番組はどうなるのだろう、メンバーに大変迷惑をかけた。他のテレビ局の皆さん、スポンサーの皆さんにどうしたらいいのだろうという気持ちになり、その場で本当に申し訳ございませんでした。その言葉を言うのが精いっぱいでした」、「心当たりがある事に関してはこの場をお借りしてお詫びしたいと思います。処分の重さに関しては私の立場ではお答えできないと思っています」と述べました。
また日本テレビについては、「対立する気持ちは全くありませんので、何とかこの思いを分かっていただけたらと思います」とし、「答え合わせができていない状態ではありましたので、ガバナンス評価委員会の意見書というのを何度か拝見しました。もしかしたらそこに答え合わせに近いものが書いてあるのではないか。それと日本テレビさんが掲げるコンプライアンス憲章、人権救済という部分の文言を読みました。しかし自分一人ではその中で答え合わせをすることができませんでした」と述べました。
また降板後の生活については、「普段の生活をすることもなかなか厳しい状態になり、生活指導を受けながら1か月近く心の回復をしてきました」と説明しました。
午後2時40分すぎ TOKIOメンバーからあたたかい言葉
TOKIOのメンバーに伝えたいことを問われると、 国分さんは「メンバーには昨日会見をやりますという事をお伝えしました。 申し訳ないという事を伝えましたが、メンバーからは今の思いをしっかりと伝えてきてくださいという、あたたかい言葉をいただきました。 2人とも連絡も取っていますが時間がある時には会ってこれからの事、これまでの事、色々と話す時間を作ってもらっています」と答えました。
さらに、2人の反応について聞かれると「答え合わせが出来ていない状況の説明しかできていないことに私としては本当に申し訳ない思いでいます。ただその中でも解散したけれどもメンバーはメンバー、ともに歩んでいきましょうというあたたかい言葉をいただいてるので本当に誇りに思います」と答えました。
また今後タレント活動を続けたいか問われると、 国分さんは一度息を吐き、下に視線を落としたあと「今正直本当に考えられない状態です。順番的には対外的な説明とお詫びをさせていただけていない他のテレビ局スポンサーの皆様を含めしっかりと説明責任をすることが必要だと思っています。そのためにも答え合わせをし、どこまで話をできるのかというライン決めを、日本テレビさんとやはり協議していきたいと思います。その先に何か考えられる要素がでてくるかもしれませんが、今現在は考えられていません」と述べました。
また引退が頭をよぎったかと問われると、「もちろんよぎりました」と答え、「関係者や仲間やメンバーやたくさんの方からご意見をいただきました。当初は引退も考えましたがそれだけではないアイディアをたくさんの方からいただいたので今は活動休止という形を取らせていただいています」と答えました。
また当事者については「不快な思いをさせている事に関してはどんな事でも誠意をもってお詫びしなければいけないと思っています」と述べ、自身の行動がコンプライアンス違反になると思うか問われると「弁護士さんにご意見を伺いました。ハラスメントに該当しうる行為というようなご意見をいただきましたので反省を繰り返している所であります」と述べました。
また国分さんは研修などを経て「今までそういう事をしてこなかったので立場と環境にあぐらをかいていた。時代のアップデートをあまりしてこなかったという事を痛感しました」と答えました。
午後2時52分 会見終了 深々と一礼し涙ながらに退席











