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インフルでもコロナでもない、せきの症状を訴える人が増えています。薬が効きづらいと医師が語る謎の細菌、その正体に迫ります。
なぜ?せきが続く謎の細菌
27日、都内のクリニックには、せきの症状を訴える患者が相次いでいました。
40代
「かぜをひいていたけど、せきだけ残ってしまって診てもらおうと」
「かぜをひいていたけど、せきだけ残ってしまって診てもらおうと」
医師
「せきは、ひどくなってきている?」
「せきは、ひどくなってきている?」
患者
「そうですね。せきをしても、なかなか痰(たん)が抜けない」
「そうですね。せきをしても、なかなか痰(たん)が抜けない」
診断結果は、かぜが長引いたことによる「せき喘息(ぜんそく)」でした。
ただ、クリニックで働く医師たちが今、強く警戒しているのは「別のせき」だといいます。
母
「最初は学校にも行きたがってたけど、もうキツくて行きたがらなくなった。起きて目が覚めて朝から寝るまで、ずっとこんな感じ。本人もキツくてずっと横になっているから治してあげたい」
「最初は学校にも行きたがってたけど、もうキツくて行きたがらなくなった。起きて目が覚めて朝から寝るまで、ずっとこんな感じ。本人もキツくてずっと横になっているから治してあげたい」
ハピコワクリニック五反田
岸本久美子院長
「顔が真っ赤になるほどのせきが出るのも有名。3種類くらい(薬を)使って『効かない』と受診される方もいる」
岸本久美子院長
「顔が真っ赤になるほどのせきが出るのも有名。3種類くらい(薬を)使って『効かない』と受診される方もいる」
別のクリニックでも…。
いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道院長
「かぜっぽい症状。のどが落ち着いたと思ったら、せきが出てきて、せきがひどくなったと」
「一日中、せきが激しい。夜は眠れない?」
伊藤博道院長
「かぜっぽい症状。のどが落ち着いたと思ったら、せきが出てきて、せきがひどくなったと」
「一日中、せきが激しい。夜は眠れない?」
患者
「そうです。きのうは、そうでした」
「そうです。きのうは、そうでした」
男性は抗生物質を飲みましたが、症状が治まらないといいます。
伊藤院長
「抗生物質使ったけど、効かない?」
「抗生物質使ったけど、効かない?」
患者
「せきも、あまり良くならない」
「せきも、あまり良くならない」
伊藤院長
「何か分からないけど、せきがひどいと。抗生物質の網をかいくぐるようなタイプの菌」
「何か分からないけど、せきがひどいと。抗生物質の網をかいくぐるようなタイプの菌」
感染が広がる、薬が効かないという「せき」の正体は…。
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なぜ?せきが続く人が急増中
「激しいせきが止まらない」と、クリニックに駆け込んだ男性。検査の結果は…。
伊藤院長
「先ほど、鼻の奥をぬぐわせてもらって、マイコプラズマと百日せきの抗原検査を行った。マイコプラズマ陰性だけど、百日せきが陽性でした」
「先ほど、鼻の奥をぬぐわせてもらって、マイコプラズマと百日せきの抗原検査を行った。マイコプラズマ陰性だけど、百日せきが陽性でした」
結果は、激しいせき発作を引き起こす「百日せき」。飛沫で菌が拡がり、感染力はインフルエンザの10倍ほどとも言われています。
患者
「休んだほうがいいですよね」
「休んだほうがいいですよね」
伊藤院長
「はい。結構、人にうつすので」
「はい。結構、人にうつすので」
今年の「百日せき」の患者数は先週までで8万人を超え、現在の統計方法に変わってから過去最多となっています。
伊藤院長
「1日数名の百日せきの発生届を保健所に出すのは異例。開院して10年になるが、百日せきをこんなに診たことはない」
「1日数名の百日せきの発生届を保健所に出すのは異例。開院して10年になるが、百日せきをこんなに診たことはない」
なぜ、今年は感染が広がったのでしょうか。理由の1つとして考えられているのが、薬の第一選択肢となるマクロライド系の抗生物質が効きづらい“耐性菌”が広がっているからだといいます。
ハピコワクリニック五反田
岸本久美子院長
「百日せきを疑ったドクターは、マクロライド系の抗菌薬から入る。それが耐性菌で効かないとなると、その間うつし続けるので、はやり続ける」
岸本久美子院長
「百日せきを疑ったドクターは、マクロライド系の抗菌薬から入る。それが耐性菌で効かないとなると、その間うつし続けるので、はやり続ける」
医師は、海外で流行している型が入ってきた可能性を指摘しています。耐性菌だった場合は、別の種類の抗菌薬で対応しているといいます。
岸本院長
「第2選択以降の抗菌薬を使うが、その副作用が出てきたり、薬も適切に使わないと、新たに抗菌薬に対する耐性が出てくると恐ろしい」
「第2選択以降の抗菌薬を使うが、その副作用が出てきたり、薬も適切に使わないと、新たに抗菌薬に対する耐性が出てくると恐ろしい」
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