投資トラブルになっている「みんなで大家さん」を巡り、27日、関係する土地の4割を所有している会社の社長が賃貸借契約を打ち切ることを明らかにしました。
年利7%の配当遅れ続く
「造成工事の残工事の遂行能力。これを確認することに至りませんでした」
27日に会見した成田空港会社。「みんなで大家さん」が展開する成田空港周辺の開発事業で、およそ4割の土地を所有しています。
「みんなで大家さん」の看板商品になっていた「ゲートウェイ成田」の開発事業。
球体のアリーナに円形のデジタルホテルなど、空港の北西に隣接するおよそ45万平米、東京ドームでおよそ10個分の土地に複合商業施設を整備する計画でした。
「みんなで大家さん」のホームページによると、年利7%の配当で1口100万円から投資を呼び掛けていましたが、出資者によると、7月分から配当が遅れる事態になっています。
「全部、結局(保険も)解約しちゃって入れちゃったんです。もう食事も喉を通らないです。10キロ近く、やせました」
3万7000人以上から2000億円の資金を集めていました。
番組の取材によると、成田空港会社は当初、開発を手掛ける「共生バンク」側と所有するおよそ19万平米の土地について、2020年9月からの3年契約で年間1800万円の賃貸借契約を結びました。
その後、契約は延長されていましたが、30日で打ち切ると27日に発表しました。
成田空港会社「遂行能力は確認できない」
事業会社のホームページを見ると、「ゲートウェイ成田」は2027年の冬にオープンとあり、25日には現地の様子を動画と写真で公開していました。動画には重機などで土地を整備する様子も映っています。
契約を打ち切った理由について、成田空港会社は。
「総合的な判断をしたうえで遂行能力は確認できないとした」
資金面も理由の一つに挙げています。今後については。
「現時点で契約を終了したので、共生バンク自体は今まで造成工事をしていたが、12月以降それはできないと承知している。そのうえで、この土地をどうするかについては、賃貸借契約は終了しているので、状況を見ながら適切に判断していく」
成田空港会社によると、共生バンク側は「承知いたしました」「対応を検討します」と話していたということです。
400万円を出資した70代の男性は次のように話します。
「みんなで大家さん」を巡っては、今月5日に出資者1191人が出資金およそ114億円の返還を求めて大阪地裁に集団提訴しています。
(「グッド!モーニング」2025年11月28日放送分より)










