車のトラブル、SOSがあったのは、行列のできる人気のご当地うどん店の駐車場。一体なぜこんな事態に?さらに百戦錬磨のJAF隊員も驚く“まさかのトラブル”が発生。秋の行楽シーズン!SOSが次々と“車の事件簿”です。
キャンプ夫婦の“悲劇”
24時間365日、車のトラブルに駆け付けるJAF。秋の行楽シーズン本番。紅葉で色づく富士山周辺には、多くの観光客がいました。
この日、山梨支部の隊員が向かったのは身延町。SOSがあったのは本栖湖のほとり、正面には富士山が見えます。
絶景のロケーションとあって多くの人が楽しむキャンプ場です。
そこで待っていたのは、名古屋から来ていた30代の夫婦。
「朝、エンジンかけようと思ったらエンジンかからなくなって」
1泊2日のキャンプを楽しみ名古屋へ帰ろうとしたところ、エンジンがかからなくなったといいます。
「あーあって感じですかね」
早速、原因を調べ始める隊員。すると、バッテリーの電圧がかなり下がっているようです。夫にそれを伝えると何か心当たりがあるようです。
「(Q.どのくらい開け閉めした?)50回くらいはした」
なんと、バックドアを50回も開け閉めしたとか。ドアは電動式でバッテリーに負荷がかかったことが原因のようです。しかし一体、なぜ50回もの開け閉めを?
「虫とか入ってくるので、入ってきたらイヤかなと。妻が虫、めちゃくちゃ嫌いなんで」
「(Q.開けっぱなしにしたら?)怒られます」
妻
「(虫が)嫌いです。めちゃくちゃ嫌いです」
聞くと、キャンプの準備をする際、妻の嫌いな虫が車内に入らないよう荷物を出すたびに、ドアの開け閉めを繰り返していたといいます。
「たまにいたよね」
妻
「足の長いクモとか」
隊員はポータブルバッテリーをつなぎ、バッテリーに電気を供給。するとエンジンが無事かかりました。
「ついた」
夫
「つきました。よかった。つかなかったらどうしようかと思って」
今回の料金は、JAFの会員だったため無料に。
「よかったです。これで帰れます」
待つことおよそ1時間。夫婦はほっと胸をなで下ろし、名古屋に帰っていきました。
謎のパンク!?ベテラン隊員驚く“悲運”
この日、JAF歴10年のベテラン隊員も初めてという、まさかの不運なトラブルに遭遇。
駐車場で待っていたのは、40代の男性。
「通勤中、信号で止まっている時になんか変な音するなって走ってて」
男性の車に起きたトラブルはパンク。しかし、ただのパンクではありませんでした。
「ちょっと前にパンク1回してて、修理してもらったんですけど」
実は2週間前、釘を踏み右後輪のタイヤがパンク。応急修理しましたが、再び空気漏れしたのではといいます。ところが…。
「特に泡立ちがないので(空気の)漏れはないですね」
「(Q.修理したところは(空気が)漏れていない?)はい」
修理箇所には意外にも異常なし。ではなぜパンクに?さらに調べると、発見したのは別のキズ。
「ここからも(空気の)漏れがないか確認します」
空気漏れを確認。すると、空気が漏れる音とともに勢いよく吹き出すせっけん水、これは完全にパンクです。
つまり、わずか2週間の間に同じタイヤが2回もパンク。
「まれです。本当にまれです。なかなかこういうケース、私も在職10年以上ありますけど、今回のようなケースは初めて聞きます」
10年間でパンク対応1000件以上の隊員も初めての、天文学的確率?の悲運。
「お客さまには同情というところですね」
「ついてないですね。ハハハハ。笑っちゃいますね。てっきり同じ場所かと思った」
しかも、近くにキズが2つあるとタイヤの強度が保てなくなる可能性もあり、修理はできず。
レッカーで10キロほど離れたカーショップへ移動。男性はこれを機会に4本まとめて新しいタイヤを購入。およそ6万4000円の出費となってしまいました。
「買って1カ月…」なぜ動かない?
午後2時すぎ、「なぜか車が動かない」とSOSが…。
現場はマンションの駐車場。依頼人は60代の女性です。
「エンジンはかかるんですけど、ギアをこうやってやろうとしても、全くギアがおりなくて」
エンジンはかかるのに、ギアが入らないという女性。
「1カ月です。買って1カ月」
「(Q.新車?)新車ではなく、中古で買って1カ月しか経っていない」
早速、ボンネットを開け異常がないか点検。しかし、問題はないようです。
隊員が運転席に座り試してみます。まずはエンジンをかけ、次は問題のギア。すると、ギアも問題なく入ります。その他の機器も異常ありません!一体どういうことなのか…。
「お年寄りの方とかは、(ブレーキを)踏む力が弱かったりして、ブレーキをちゃんと踏めていなくてエンジンがかからないというのは、たまに」
そもそもブレーキがしっかり踏み込めておらず、エンジンがかかっていないため、ギアも入らなかったのではといいます。
それを伝えると女性は思わず苦笑い。
「異常は特に出ていないので」
「ハハハハハ。ごめんなさいね」
「おそらく、すみません。エンジンかかっていなかった」
「ハハハハハ」
取材スタッフにまでドリンクを。慣れていない車とはいえ、反省しきりの女性。今後はしっかり確認するといい、さらにおわびのしるし。
「JAFさんごめんなさいね。本当に申し訳ない」
秋のミステリー“消えたカギ”の謎
午後3時すぎ。なんともミステリアスなトラブルが。自宅で待っていたのは、70代の男性。
車のキーをなくしてしまい、カギが開けられないといいます。
隊員が車内をのぞいてみると…。
「そこにあるのは違う?そこにカギっぽいような財布みたいな、あれは違う?」
「違う。オレンジと黒のホルダーです」
車は2年前に新車で購入、通常キーが車内にあると、センサーが反応しカギはかからないといいます。
最後に車を使ったのは3日前。
「(Q.その後どうしたか覚えています?)覚えていない。(キーを)どこに置いたか分からない」
「(Q.全く記憶ないですか?)カギの置き場は家の中で決めてて、そこに置くんだけど、そこに入っていない。『あれ、どこ置いたんだろう?』ってふっとどこかに置いちゃったのかな」
車庫の中や玄関までの十数メートルの道の周りを探しても、いつもキーを置くケースや服のポケットはもちろん、家の中や外まで何度も必死に探したものの、キーは見つかりません。一体、キーはどこへ?
「(キーが)車の中にある可能性もあるので開放もできるんですけど」
もしかしたらインロック、カギの閉じ込めの可能性もあります。しかし車内になければ、レッカーでディーラーまで運ぶしかないといいます。
隊員は早速、カギ開け作業に。
「早ければすぐ開いちゃうんですけど、本当に開かないと1時間かかったりする時もたまにある」
しかしこの車、新型車でセキュリティー性が高く、簡単にはいかないようです。
「いや難しいですね。特殊なカギではあるので」
心配そうに見つめる男性。開始から30分以上が経過…しかし作業は続きます。
すると、隊員が。
「ごめんなさい。別の方法でやるんですけど」
カギ穴からではなく、別の場所からカギを開けることに挑戦。するとわずか3分で見事、開錠に成功。
果たして、キーは車内にあるのか?男性は車内に入り、くまなく探しますが見つかりません。
「ちなみにこれボタン(式のキー)かな?」
「(エンジンが)かかれば(キーが)中にあるってことか」
するとエンジンがかかりました。ということはキーは車内にあるはず。
「どこにあるんだ?」
もう一度キーを探す男性。とその時…。
「あっありました。ここだ。こんなところにあった」
「あーよかった。よかった」
捜していたオレンジと黒のホルダーがついたキーです!運転席上の隙間に入れたのを忘れてしまったようです。
「(Q.記憶は全くない?)ない」
「(Q.今までここに置いていた?)置く時もある」
男性もホッと一安心。しかしなぜ、車内にキーがありながら、カギがロックされたのか?
「(新車で購入してから)2年ですね」
「2年、ちょうどそのくらいかな。ボタン電池の寿命も大体2年くらい。(キーの電池を)替えてみたほうがいい」
キーの電池が弱くなると、正常に作動しなくなり、インロックされる場合があるといいます。
何が?行列うどん店で…「ガタン」
行楽シーズンの富士吉田市。午前10時すぎ、「一刻も早く助けてほしい」とSOSが…。
現場に近づくと、左車線に長い車の行列。その先の駐車場で待っていたのが30代の男性、依頼人です。
駐車場の一番奥には、青い車が斜めに不自然な位置で止まっています。車の左前輪を見ると、側溝に落ちた状態になっていて、タイヤがピッタリとハマり動かせなくなっています。
「バックしようと思ったら落ちた?」
「ここに入れようと思って、切り返そうと思ったら左側が」
「分かりました」
駐車場の一番奥に車を止めようとして、切り返した時に起きた悲劇。
「トンッて引っかかった感じがして、見たらしっかりハマってたので」
埼玉県から来た男性と友人3人。この駐車場に止めようとしたのには、あるわけがありました。
「吉田のうどん。有名なお店みたいで、せっかく来たなら行ってみようと」
実はここ、富士吉田市の名物「吉田のうどん」の行列店。お目当てのうどんにありつけると思った矢先の悲劇でした。
「(仲間に先に)食べちゃってって言ったんだけど」
「せっかく来たんだし」
運転手の男性は仲間に先に食べてと言ったものの、3人は「一緒に食べよう。みんなで食べたほうがおいしいよ」とJAFを待つことに。
隊員も急いで作業に取り掛かります。
「タイヤの下に足場を組んで、自走で上げようかなと思います」
側溝のタイヤの下に入れたのは、ジャッキ。
「タイヤをジャッキで上げて、ハンドルが切れるようにします」
ジャッキがタイヤに着くまで上げて、足場を作り…。
「中、乗らせてもらいます」
慎重に車をバックさせ、わずか5分で脱出成功。
車のバンパーに傷が付いていました。それでも男性は…。
店に着いてから、およそ1時間。ようやく4人そろって、人気メニューの肉つけうどんを注文。太く強いコシが自慢の名物・吉田のうどんに舌鼓。
「うまい」
「うまいね」
「予定通り。おかげで」
「何がだよ。ハハハハ」




































